<渡辺家>
 《玄関》
🍊ドキドキ「おじゃましま~す!」

⚓「あっ!実は今日、パパとママ、二人でフェリーの旅に行ってるんだ。
       だから、あまり気を使わなくて大丈夫だよ!」

🍊「そうなの?じゃあ曜ちゃん!二人でめいっぱい騒いじゃおうか!」
ふ、二人っきりとか堪えられないよぉ~
心臓破裂しちゃいそうだよ!!

 《曜部屋》
⚓「こっちだよ!どうぞいらっしゃ~い♪」

🍊「わぁ~!今思えば、曜ちゃんの部屋来るの初めてだ!」
曜ちゃん何度頼んでも家に入れてくれなかったんから……
というか、上手くはぐらかされてたんだよね…
私の家の方が広い~とか、散らかってる~って感じに、
広さなんて気にしないし、
曜ちゃんの性格なら絶対整理整頓されてるはずなのに…

⚓「そうだっけ?ずっと一緒にいたのになかったんだ。」

🍊「どっかの誰かさんは逃げるのがお上手ですから💢」

⚓「だ、だって…私、結構変な趣味のものとか多いし、
  千歌ちゃんに変な子だって思われたくなかったんだもん!」
恥ずかしくて呼べる訳ないよ…

🍊「じゃあ…なんで今日は良かったの?」

⚓「…………」

🍊「曜ちゃん??」

⚓…ゴクリ
 「私ね、やっと自分の気持ちに気付いて、やっと決心がついたんだ…
  高海千歌ちゃんのことが大好きなんだって!
  一生自分のものにしてしまいたい、独り占めしてしまいたいんだって!
  今日はクリスマスでしょ?だから…今日しかないって思ったの!!
      返事…聞いてもいいかな?」

🍊「え?え?え?急にそんなこと言われても💦」

⚓「さすがにそんなすぐには無理だよね…
   ゴメン!忘れて?私も、もうこのことは思い出さないようにするから…」

🍊「嫌っ!!」

⚓「へっ?」

🍊「そんな悲しいこと言わないでよっ!そんなの…絶対に嫌だよ!!
  私は確かに戸惑ったよ、でも、そうじゃない!
  曜ちゃんがまさか私と同じこと考えてたなんて思わなかったから、
  私が今日言おうと思ってたこと…言われちゃったから……」

⚓「……そ、れは…どういうこと??」

🍊「……もう!!こういうことだよっ!!」
チュッ!

⚓「!?!?ん?んん~!!」

プハァ

⚓「千歌ちゃん!?今、何を…」

🍊「私の気持ち!伝わった?」

⚓「ちかちゃぁああん!!」
ギュッ

🍊「はいはい…分かったから泣かないの!
   これからもまた、よろしくね!
   こ、これからは…その…彼女…として」

⚓ぐすっ…「お互い…彼女同士として、いろんな思い出、つくろうね!」



                                          ~END~