注意を受けて、ありがとうと思った

「お兄ちゃんお兄ちゃん。閉めなあかんで」

風呂上がりの時に、お爺さんから声をかけられた。


プールで90分泳いで、
心地よい疲れで大浴場でお風呂に浸かる。


あ"〜…幸せ…
筋肉が程よくピクピクしてて、
頭がふわふわする感じで、
身体も暖まったので、お風呂を出た。

その時、扉を閉め忘れていたようだ。
ぼーっとしてて気づかなかった。

次に出た人が、閉めてくれて、
声をかけてくれた。

はじめ、何のことかわからなくて
「し…める…?」
と聞き返して、

「ドアやで、ドア閉めなあかんで。
頭使いーや、ほんまに」

と教えてくれた。

以前やったら、
めっちゃ萎縮して罪悪感とか出てきた気がする。

人のお手本になるような、
清廉潔白な人間を目指してたからね。

でも、今回は、
「あー!ドアですね。閉めてなかったですか?

すいませーん。ありがとう!」

と伝えていた。

自分ができなかったところを、
助けてもらった感覚だった。

そのおじいさんは、常連さんぽくて、
いろんな人へ楽しそうに話しかけていた。


"こんなふうに注意を受けることって、
なくなったなー。"

"この人、おじいちゃんやのに、
ちゃんとしててすごいなー"

"いろんな人に楽しく話していて、
きっと人との繋がりを大事にしてる人なんやろなぁ"

"他の常連さんからも信頼ある人なんやろなー"


と思ったら、
ありがとうという気持ちになった。

人に助けてもらうことを、
許せたなと感じた出来事でした。