まぶたをはんぶん

閉じているつもりはなかったけれど、

目の前のもの、
見える範囲のこと、
そういう自分が見られるところで、

ものごとを見てきたし、
判断してきた。


それは、まぶたをはんぶん閉じている状態。


人は面白いもので、

広く
高く
遠く

と意識すると、
今までよりも範囲を広げて考えられる。


わたしは、ふわふわしているところと、
利己的なところがあると思っていて、


何かを具体的にすることへは苦手意識があるし、
言葉を紡ぐまでに時間がかかる。

けれど、目先の利益とか、
利己的な判断もできる。


それは、現実とか、具体的なもの
イコール
目の前に見えること、感じられること、
だと解釈していたからだな、とわかった。


範囲が狭いから、
コソコソするし、怯えていた。


そして、長い視点で見ることが、
よく分からなくて、怖くなってた。


広く
高く
遠く

まぶたをぜんぶ開いたら、
どんな世界が見えるのだろう。