調子が良いフリ

人から見たらバレバレやねんけど、
本人からしたら、結構気張ってること。


結構ポーカーフェイスやと思ってる。
調子が悪い時も、

"大丈夫、大丈夫…"
と呪文のように囁いている。


特に、大事な時。
大事な人、
大事な出来事、
大事なタイミング。


今年は、こういう時ほど調子を崩す。

えー、このタイミングかよ。
って、独り言をつぶやく。


昔は無理に蓋をして、
はい私大丈夫あるよ。

って、進めてた。


今は、それはそれで、そういう機会やし、
そういう期間なんやなー。

って思う。
チクチクもするけれど。


なんかね、不思議なんだけど。


調子が良いフリを
頭でまだしようとしているわたしがいて、

でも、調子が悪いんよ、って
体が訴えているわたしがいて。


一旦、体のほうに寄せてみようと思った。
流れてみよう。


その流れの先が、
望まないものかもしれないし、
思わぬいい場所かもしれない。


自分で作った堤防の中で、
こういう流れがいいだろうと、
考えていても、

"ほんとうに?"
と問うてみたら、

"ほんとう!"
とはいえない堤防を、崩してみる。


いろいろ思われるかもしれない、

築いてきたものが、
いろんな意味でなくなってしまうかもしれない、

という、
見えない気持ちや、怖い考えに
ナイフを突きつけられながら動くより、

いっそのこと、ナイフに刺されてもいいから、
体の感覚に寄せて、流れてみよう。

血が流れるかも知れないけれど、
その血が固まって、かさぶたになって、
より強い皮膚を作るように、

巡り巡るような、そんな新しい気持ちが、
わたしの中にある。