祖父と祖母が楽しんでいたこと
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おばあちゃんは、歌が好きで、
合唱団に入っていた。
もらった楽譜は、
伴奏がとてもきれいなので、
今でも大切に持っている。
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おじいちゃんは、絵手紙や習字が上手な人で、
誕生日やお正月に絵葉書を送ってくれた。
手紙のやりとりは、
時間を気にしなくていいので、
文通の時間の流れは、たかしに合っていた。
その手紙は、今も大切にファイルにしている。
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今、たかしは
合唱を楽しんで、
水墨画を描いている。
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二人の好きなものが、
自分の大切なものになったことに、気付いた。
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二人はもういないけれど、
二人がそれぞれ楽しそうに話してくれた思い出は、残っている。
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その思い出は、興味につながって、
今、たかしの楽しみに継がれている。
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こうして、想いや記憶は紡がれていくのかな、と感じた。
"亡くなった後でも、一緒に楽しんだり、
教えてくれたことに感謝することは、いくらでもできる"
って、そう思うんだ。
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