胸ぐらを掴まれた俺は とっさに上を見た。
防犯カメラがなければ…
と。
凶器を出される前に素人を2人“のす”のは簡単な事だ。
しかし 現役の身で暴力事件はマズい。
しかも すぐ真上には防犯カメラがシッカリと俺を捕らえていた。
俺は胸ぐらを掴まれたまま言った。
「ここじゃ 警察来るからさ。 場所移そうよ。」
すると目つきの鋭い男が 手を離して言った。
「ふん‥わかってるよあんちゃん。 じゃあその裏の路地行こうか。」
すぐそばの路地に行こうと 目で合図をした。
「行ってもいいけど なにすんの? どうせあんたら 後からグダグダ言ってくんだろ? 」
俺は言った。
それを聞いた目つきの鋭い男が 俺を物凄い形相で睨みつけ
「この野郎…だったら 今 話しつけてやるよ。」
男はそう言い
右の手を
上着のポケットに手を入れた。
続く。