決定的に追いつめられ 彼女が出した答え…





「…後で言おうと思ってた」




ムスッとした表情で 小学生レベル(最近は小学生すら言わない)の衝撃的な逆切れ!



「はあっ!?」




こういう時、素直に 謝れば “信頼”はまだ保たれたろう。




俺は彼女の苦しすぎる言い訳を聞いて、信頼が全くなくなってしまった。



信頼は時間をかけゆっくりと積み上げるものだ。



“最初が肝心”の最初でいきなりやってくれた彼女には常識がなかったんだろう。



しかも


「お腹が痛いって言っていかないつもりだった」



とさらなる衝撃的告白!!



ちなみに忘れてしまったが彼女とはそんなに年は離れていない。



俺は完全に彼女を信用できなくなった。



「別れた方がいい」


心では理解していたが 苦労して口説き落とした女性だ。



俺は八方塞がりになってしまった。




それからも衝撃的な日々は続いた。




まず すぐ“泣く”。



例えばある日の事。



電化屋に買い物をしようと2人でエレベーターに乗った時の事。



エレベーターから降りようとし、他の人が1人降りた後出ようとした。


するとそこのエレベーターは早く閉まるらしく、彼女が降りようとした瞬間、ドアがしまり彼女にぶつかった。



この場合、「大丈夫?」と言うか 笑って恥ずかしさをごまかしてあげるか まあ二通りあるだろう。


俺は後者を選んだ。



「ははっ大丈夫?」

と笑って流そうとしたのだ。




そして普通に歩き出そうとした。


しかし、何やら彼女の様子がおかしい。



後ろ姿に異変を感じた俺はパッと彼女の顔を見ると




泣いている…





涙を流しながら彼女はうつむいて言った。





「痛かった…」





俺は どう反応してよいのかわからなかった。



こんな経験初めてだ。



「大丈夫?大丈夫?」と言って欲しかったのだろうか?
しかし泣く事はないだろう。



まだまだある。




バイキング形式のランチのお店で食事をした時、 彼女がお皿に思ったよりたくさん食べ物を盛っていたので、“健康的だね”という意味を込め


「よく食べるねー」


と言った。



すると またもや様子がおかしい。





彼女の頬を涙が伝う。




また泣き始めた。




たくさん食べるねというのが彼女にはショックだったのだろうか? ていうか俺の方がショックだ……




とにかく何をどうしてほしいのかよくわからなかった。



しかしある日彼女の家に行き母親に接して どうして彼女が異常なほど 傷つきやすいのか答えが出たのだ。




正に 彼女の親は“毒になる親”だった。




俺は凄い人達にかかわってしまった…






続く。