ダナホワイトをすぐにして男が立ちふさがった。



「お前ら彼を誰だか知ってるのか?」


なんか上から目線だな…


「知ってるよ!彼も俺を知ってるはずだよ!」


そう言うと男は引き下がった。



そしてゆっくりダナに近づき


「ミスターダナホワイト 初めまして」

と声をかける。


ダナは


「ああ 」


と軽く頷く。


誰だコイツは?といった表情だ。



「マイネームイズ ダイジュタカセ!」

と言うと ダナは


「おおっ 知ってるよお前の事! タカセか!」


ダナは興奮気味に話してくれた。



「できれば このオクタゴンで戦いたいんです」



と言うとすぐに携帯で マッチメイクに力を持つジョーシウバに電話をかけてくれた。


しかしなかなか電話にでないようで


「最近はどうしてるんだ?」


と聞かれ 日本の政治的圧力の事を説明できるわけもなく
結局 ダナに会っただけで終わってしまった。


もしジョーシウバが来ていたら違った展開になっていたろう。


しかしこれも“流れ”だ。


ダナにマネージャーが名刺を渡してその場を去った。



ダナが自分を知っててくれてたのは凄く嬉しかった。



「いやあ ダナにあえましたねー」


と ちょっと頼りないマネージャーに言って会場から出ようとした。


するとその時 またどこかで見た顔にあったのだ。


「あっ アフリクションのモンテコックスだ!」



またしてもサプライズが起きた。

ブッカーの〇〇さんが自分をアフリ系列の試合にあげるため動いてくれていた。


俺はモンテコックスに話しかけた。


すると

彼はとても紳士的に話をしてくれた。



「君を試合で使いたいんだ」


UFN観戦は俺にすごい経験をプレゼントしてくれた。


一度にこんなに縁が繋がるなんて 有り得ない。


「神様 ありがとうございます」


俺はそう呟いた。


しかし次の日 そのラスベガスで またも俺を驚かせる事件が起きる。


まさに“光と影”。

神は右手に闇を

神は左手に光を


悲しみは 闇は 遠いアメリカの地で輪廻のごとく咲き乱れる。




続く。