一体なにが始まるのか…

俺は微かに速くなる心脈を誤魔化すように

「喧一さん なんすか?」ととっさに言った。


喧一さんはニヤニヤしてるばかりだ。



そして それは“始まった。”


ここでは 詳細を明かす事は残念ながら出来ない。
某超有名格闘家のある“画像”が流された。


本をだす時詳細を書けたらと思う。



「… えっ これ ヤバくないすか? 一体どういう事なんすか?」


喧一さんの友人の方はニヤニヤ笑っているだけだ。

その時喧一さんが


「だいじゅは細かい事まで知らなくていいの」


と言った。



“凄いもの”を見せられた俺は

「この人はヤバい人なんじゃないか 」

と正直思った。


事務所から出て 解散して実家に帰った。


親に焼肉店で頂いたお金を渡し 床についた。



「なんかヤバいもん観ちゃったな………」


その夜 なかなか寝付けなかった。


睡眠導入剤を飲んでこれからの事を考えた。


時は年末に近づいていた。


数日後 携帯が何度も鳴る。

「ん なんだ? 誰だろう」

喧嘩一さんからの着信だった。


「モシモシ 大樹か? ちょっと話があるんだけど… おまえ 一緒にチーム作ってで総合やらないか?」

諦めていた総合が出来る?


「こないだの〇〇がおまえと契約してもいいって言ってんだよ それにな年末のダイナマイト、川村会長の力で出る事になりそうなんだ 力貸してくれ!」

安定した収入もなくなりかけていたし、俺は 諦めきれない総合にまだ関われる… と思い 色めき立った。


「はい 是非協力させて下さい!」


そして 喧一さんの友人の方と恵比寿の高級ホテル、ウェスティンホテルでお会いする事になった。


その3人の会合で 突然ある人物が現れる。
漫画のような 映画のような展開に、俺は運命を感じずにはいられなかった。





続く