会社の社長は パンクラスの事件が発覚する前オレに

「向こうが試合出したいと思えば出すでしょ?」
要するに 試合が決まらないのは 会社のせいではなくオレのせいだと言いたかったわけだ。


俺からすれば 散々良いことを言ってきて いざとなったら人のせいにするのか!? という感じだ。ただ単に会社に力がなかっただけの事。

しかもヒーローズをただ単に阻止されていた事も気づかないでいたのに。
しかし その社長もパンクラスの事が発覚すると「ちょっと待ってね 今事実関係を調べてるから」とあたふた言い訳。

事実関係調べてるって とっくに調べ終わってますから!(笑)

丁度 母体の会長さんからも電話があり、
「なんか会社が高瀬君に迷惑かけたかな?」

とおそらく 俺が頭にきて色々言ったのが耳に入られたのだろう。

内心、「悪い事だらけですよ」…と全部説明したかったが その時は
パンクラスの話をちゃんと説明した。
しかし
「事実関係調べるから」
と言われただけ…

会長さんは下に会社が沢山あるので 詐欺師や元空手講師がいい加減な仕事をしていた事を知らないのだ。

伝説のパンクラス事件を知った社長は一気に旗色が悪くなったようで、それから特に何もなかった。
俺からしたら オーストラリアの件やマーズの不始末を忘れてんのか?
って思う他なかった。
俺は自分のミスはシッカリと謝罪した。

どうして 大人なのに自分のミスや非力を認める事ができないのか。 こういう人間が本当に多すぎる。

ハッスルの話が進まないまま時は経ち、
ついに
契約更新の時が来た。

しかしお互いに更新は望んでいなかった。

向こうも経費削減で大変なのに試合が取れなければ、会社にも利益はない。


そして会社で最期の話が始まった。
社長は態度を一変されていた。


次で第2章は完結だが
ここからまた、激動の波が押し寄せるのだった。


続く