プライド時代の光と影10

武士道カーロス戦の前日、ルールミーティングと体重測定の日 ルールミーティングが終わり 体重を落としてこいと言われたカーロスさん 全く体重落として来ず！！(笑) あれはウケたけど段々 なめていた俺は「ちょっとなめてたかな…」と思ってきた。
そしてカーロスとは友人だったため 明日は凄い試合をしよう！という意味で「俺達の凄さを世界に知らしめようね！」と話しかけたら
トロトロの日本語で
「頑張ってくださぁい」って通じてねぇじゃん!!(笑)

そして試合当日 カーロスさんは驚くべき事を試合前のマスコミ取材で言うのだった。

試合当日、SRSという格闘技番組の取材を試合前にうけたのだが 終わった後 マスコミの方に 「なんか カーロスは今回、打撃に重点をおきたいって言ってましたよ」
「えええっ!」

今回 寝技戦になると思っていた俺は打撃の練習を疎かにしてしまっていた。 この言葉を聞いて俺は 今までした事のない緊張感が一気にブワアッと出てきてしまった。「やべぇ 打撃やってねぇよ」
俺は格闘技のバックボーンが何もないため試合前に練習したことしか試合で出ない。 貯金というヤツがないのだ。 この試合前にいきなり襲いかかってきた緊張感は試合中にかなりのマイナスを与える事になった。
そして ゴングがなった。

続く