はじめに
昔は、長く働くことが大事だと思われていました。
私も30代の頃、たくさん仕事を抱えながらも、定時に帰ると「もう帰るの?」なんて言われたことがあります。
でも、とある上司に「なぜ残業するの?決められた時間に決めたことを終わらせるのが当たり前で、時間の管理が甘い」と言われ、その考えに驚きました。
その上司は、いつも定時で仕事を終わらせていました。その働き方が、今の時代に求められているのかもしれません。
先日、書店で針貝有佳さんの「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」という本を見つけました。
デンマークは「世界一幸せな国」として有名ですが、実は「ビジネス先進国」でもあります。この本には、リモートワーク時代の理系パパに役立つヒントがたくさん詰まっています。
1. 働き方は「大切にしたいもの」で決まる
デンマークでは、時間を有効に使うことが大切にされています。
その前に、「あなたはなぜ今日も働き、明日も働くのですか。」
一度考えてみてください。
お金を稼ぐことの目的、働くことの目的を突き詰めて考えていくと、「私たちがこの人生で大切にしたいものは何か」という、一つの根本的な問いにたどり着きます。
「あなたのこの人生の大切にしたいものは何ですか?」
10人いれば10人回答が違うと思いますが、 ある人は、「人生で一番大事なことは楽しむこと」、またある人は「人生で一番大事なことは自分自身が健康であること」かもしれません。
人生は時間でできています。
どんな人生を生きたいかは、どんな時間を過ごしたいかということです。
その優先順位、目的を考え、どうありたいかを考え、時間への意識を変えていく必要があります。
デンマークでは、「プライベートを死守する働き方」が根底にあります。
その意識が、時間管理、業務効率化の根源であるように思います。
2. 優先順位をつけ、大事なことから始める
デンマークでは、限られた時間で最大の成果を出すために、タスクの優先順位が大事です。
朝の元気な時間に一番大事な仕事を片付けると、1日がスムーズに進みます。
リモートワークでも、やるべきことをリストにして、上司や同僚にオープンにして置き、重要なものから順番に片付けることで、効率よく仕事が進みます。
3. 休憩とリフレッシュの重要性
デンマークでは、効率よく働くために休憩をしっかり取ることが大切だとされています。
ずっと働き続けるよりも、短い時間で集中して仕事をし、その後しっかり休むことで、仕事の質が上がります。
デンマークでは、エネルギーをキープするため、こまめに休むこと。つまり、一日の終わりに「頭をゼロに戻す」ことが重要とされています。
また、フレックスタイム制を有効活用し、休みを一日増やし、その間にリラックスして、新しいアイデアが生まれるという考えです。
私自身も、仕事において何かを生み出さないといけないと思って、集中して考えている時よりも、週末ロードバイクで河川敷を風を切って走っている時の方が、壮大なとてもいいアイデアが浮かぶことがあります。
ゲシュタルト心理学の創始者、ヴォルフガング・ケーラーは、過去の偉大な発見は、3Bの環境でなされたといっています。
3Bとは、Bath, Bus, Bed の頭文字Bで、まさに、リラックスした環境こそ、素晴らしい発見が生まれる、その原理だと思います。
リモートワークでも、決めた時間をゴールにして、その後は定期的に休憩を取り、リフレッシュすることが大事です。
4. コミュニケーションを大事に
リモートワークでは、同僚や上司とのコミュニケーションが大切です。
デンマークでは、質の高いコミュニケーションが重視されています。
リモートでも、定期的にオンラインミーティングを設定し、進捗を共有することで、チーム全体の目標に向けた連携を強化しましょう。
デンマークでは、上司部下との「円滑なコミュニケーション」が仕事の生産性を高めるカギになると捉えています。
「ムリしない、させない」コミュニケーションが重要であり、言い換えれば、「カギとなる人物と個人的な良い関係を築くことが一番大事。それができれば仕事はほぼ完了したようなもの」なのです。
さらに、リモートワークで上司や部下とのコミュニケーションが疎かになりがちですが、積極的にコミュニケートして、相手のための時間を作ることがとても大切です。
また、通勤の時間が減り、家族との時間が増えることで、家族とのコミュニケーションも密にし、仕事と家庭のバランスを取ることができます。
オンラインミーティングで進捗を共有したり、家族とのコミュニケーションを増やすことで、仕事と家庭のバランスを保ちましょう。
5. 仕事と家庭の時間を切り替える
デンマーク人は、仕事の時間と家庭の時間をしっかり区別します。
リモートワークでも、仕事が終わったらパソコンを閉じて、家族と過ごす時間を確保しましょう。
オンとオフの切り替えを意識することで、家族との時間を大切にしながらも、仕事の効率も上がります。
まとめ
リモートワーク時代に、理系パパが効率よく働くためには、デンマークの働き方から学ぶべきことがたくさんあります。
まずは、自分が何を大切にしたいかを考え、そのためにどう時間を使うかを意識しましょう。
そして、タイムブロッキングやタスクの優先順位、休憩、コミュニケーション、オンとオフの切り替えを工夫して、仕事も家庭も充実させていきましょう。
これからのリモートワーク時代、理系パパとして輝くために、これらの方法を取り入れてみてください。
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