国会議員の給料を計算する

   衆議院と参議院の政治家の給料(歳費)は、月額129万4000円。これに文書通信費100万円、公設秘書3人分の給与、議員会館や宿舎も支給されます。具体的に計算してみましょう。

 

 政治家の収入を私企業の社員にたとえると、 まず給料は月額129万4000円で文書通信費100万円を足すと、229万4000円。これに、秘書の給与が1人当たり約50万円だとすると3人分で150万円。ここまでの合計で379万4000円となります。

 

 そして、議員会館は民間会社にすれば事務所だとして、さら議員宿舎を民間人の賃貸マンションだとして、少なく見積もって月々15+10万円で25万円。以上の合計が約400万円で、年収にすれば4800万円です。決して多く見積もっていません。


 これに政党交付金が年間約300億円で、これが一人一人に配られます。

 衆議院の人数(定数)は480人で、参議院のそれは242人で、合計は722人です。


 300億円÷722人で、一人当たり年間で4100万円です。まあ、これは年間の活動費なんですね。


 以上の4800万円と4100万円を足せば8900万円です。


 以上に追加して、議員特権として鉄道の交通費は無料で、航空券は地方の自宅との間の分はクーポンとして支給されます。


 以上は最低限の年収で、これは国会議員ごとに異なります。大物は、政治献金をもらいますから、ダントツに多くなることがあります。


 このような特権があるからこそ、国会議員は「選挙」が大事なんですね。選挙に負ければ無一文になりますから。みんな選挙の時には立派なことを言い、テレビに出て立派なことをいいますが、選挙に当選すれば、ぜんぶひっくりかえります。