厩務員さんに支援金が支払われることになった。初めは、全員一致でないとお金を支払わない。ある一定期間を過ぎると、個々に交渉していく。まさに、地上げ屋の常套手段である。こんなことを公的機関がするというのは、どうかと思う。
 しかし、今までいくらお願いしても何ひとつ動こうとしなかった県側が支援金を増額したことは(9人の調教師の先生方が厩舎の使用料を供託したことによる)、我々の大きな成果だと思います。このように、プライドを持って行動することが、必ず良い結果に結びついて行きます。
 当然、高崎競馬は終わったのですから、支援金はみんながしっかりもらうべきです。厩務員の方々はこの支援金を早くもらって、残られる方々は新高崎競馬に再就職すれば良いと思います。
 もしこれを拒むような文書が、支援金支払いの際に取り付けられるようなことがあれば(今回の支援金は、あくまで廃業に伴うものであり、居住権までも保証するものではない)、つまり次の就職を妨げるものであったり、トレセン内の住まいを明渡すような文面が含まれているとすれば、それは大変な問題に発展するでしょう。また、別途移転費用として引越し費用の援助金もうたわれているが、現在と同じ条件のものがあれば、引っ越す価値があるかも知れないが、条件が少しでも悪くなるようなことがあれば、誰ひとり引っ越すことはないはずです。支援金をもらった後も同じような家賃で、同じような物件が見つからない場合は、毎月供託して、トレセン内に住む道もあるということを、厩務員の皆さんにご説明しようと考えております。
 おそらく支援金をもらった後、新高崎競馬に再就職される方も多いでしょう。みんな馬が好きなのですから。最終的な目標は、黒字確実な競馬場を開設することです。必ず実現します。誇り高きホースマンは、わずかばかりのお金で、夢とプライドまで売るようなことは、いたしません。これからも応援お願い申し上げます。

・愛馬の予定
明日は、川崎の6レースに1番で、出走します。高崎育ちで、今回の休養も高崎で3ヶ月半(大井の1ヶ月少々の預託料分で)過ごしました。1月23日の『模擬レース』では、弟分のラモームリックに負けて3着でした。先生によると、休み明けの今回、1回たたいて、次の大井で勝負とのことですが、馬主は、かなり入れ込んでおり、鶴首状態です。