こんにちは、
金太郎に続き、今回のテーマは「桃太郎」です。
『もーもたろうさん、桃太郎さん
お腰につけたきびだんご ひとつ私にくださいな』
と童謡でもおなじみのこのお話は、
説明せずとも皆さんよくご存じですよね。
物語としては、室町時代に作られ、
それが江戸時代の「赤本」(内容は子ども向けの絵本、表紙が赤いため赤本と呼ばれる)で広まったそうです。
さて、そんな桃太郎物語ですが、
くだものは桃以外にもみかんや林檎、梨やうりなど数多くあるはずです。
縁起の良さそうなものというなら、正月の鏡餅に乗っている橙やおせちの中に入っている栗だってありますし、
子どもが出てくるとするなら、サイズ的にスイカなどのほうが違和感がないような。
語呂を重視するなら、梨太郎や瓜太郎、梅太郎でも良い気がします。
それでも、桃太郎は桃。
なぜなのでしょう?
実は、この名前は誰かが適当につけたというものではなく、
色々深い意味合いが込められていたんです。
キーパーソンは彼の天敵、そう「鬼」なんです。
「桃太郎と鬼の天敵関係」は
実は、奈良時代に作られた「古事記」から来ているのです。
あらすじをさくっと説明しますと、
イザナギという神様が、黄泉(死者の世界)から脱出する際に、
追いかけてきた「黄泉の国の軍勢」に向かって、桃を三つ投げました。
すると、追って達は尻尾を巻いて逃げかえりました。
ここから『桃は邪鬼を追い払う』というイメージが定着していき、桃太郎の作られた室町時代でも、その共通認識は続いていたと言われています。
これが桃太郎の名前の由来につながっていたのです。
では、なぜイザナギという神様は『桃』を投げたのでしょうか?
答えは、次回に!
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