髙田ヴォイトレクイズ第三問答え合わせ!!
皆さん、沢山の回答と応援をありがとうございました!!
では答え合わせをしましょうね。
まず問題の確認です。
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仮声帯という器官は発声上どのような働きをしますか?
次の中から2つを選びなさい。
A 薄く伸びて裏声を出す
B 柔らかく触れてファルセットを出す
C 力強く閉じてヘッドヴォイスを出す
Dモノを飲み込む時に働く
E ホーミーなどエスニックな発声で使用される
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仮声帯とは?
まず、みなさん
「そんなの聞いたことないです?」
という方が多かったですね。
字だけ読むと仮の声帯なので絶対に発声に関係あるものだと思いますよね。
そうなるとA〜Cのどれかが必ず答えの一つになるハズですね。
ところが、
仮声帯は名前が声帯なのに声帯ではないのです!!
変な話ですよね
医学用語は基本的に翻訳語なのでもとの言葉を調べてみましょう。
| 例えば日本語word net英和で調べると次のようになります、 |
>false vocal cord
名詞
発声に関わらない2つの上部声帯の一部
発声に関わらない声帯ってなんでしょう?
「声帯じゃないじゃん!!」
声帯じゃないのに仮声帯とは変な略ですよね。 笑
言語の 「false」が曲者で偽という意味があります。
「偽声帯」と翻訳してくれたほうがまだわかりやすかったですね。
そして、この「false」はファルセット・ヴォイスの
語源と重なるのでますます分かりにくさの闇が深くなります。
つまり
ファルセット・ヴォイスは仮声帯で発声する!!
という大勘違いを起こしやすいのです。
専門家の僕らからしたら笑い事ですが、本当にそう思っている人もいるみたいなので
今回のクイズで是非、確認してくださいね。
★喉頭の働き
仮声帯や声帯がある喉頭(喉仏のある軟骨の塊)の働きの一つはものを飲み込みを助ける。という事があります。
口から入った食物が器官に入ったら肺炎になってしまって大変な事になりますよね。
日本人の死因第一位が肺炎と言われていますからそれは絶対に避けたいですね。 笑
でもよく考えると口という一つの入口から気管と食道につながっているのに
何故、食物が気管に入ってしまわずに食堂の方に流れて行ってくれるのか?
不思議に思いませんか?
「? ? ? ? ?」
ですよね?
実は無意識に食物を食べると声帯と仮声帯と喉頭蓋という蓋が三段重ね体制で気管に入らないようにブロックしてくれているのです!
この図のようになります。
はい、こでまずDの正解が確定しましたね。
では、声帯ではないのにホーミーとかエスニック(民族的な)歌唱にも声帯ではない仮声帯は使われていないのでしょうか?
★ホーミーとは?
モンゴルの伝承的な発声で一人で2つの声がを操る発声です。
トゥバのフーメイというのも同類の発声のようです。
20年位前はホーミーをやると寿命が縮むというような都市伝説もありましたが 笑
そんな怪しい発声ではありません。
声帯で発声した1つ目の声と仮声帯の狭めによる声帯の振動パターンの変化と口腔と鼻腔の共鳴で起こす倍音を操る発声です。完璧には解明されていないようですが僕の読んだ文献によるとこのような解釈でほぼ間違いないのではないかと思っています。
いずれにしろ仮声帯の関与は間違いありません。その他の各民族に伝承される発声には仮声帯の狭め、圧迫は関係していると言われています。
という事で
髙田ヴォイトレクイズ第3問の正解はDとEでした!!
結局、またマニアックな内容になってしまったかもれ知れません。
みなさん、楽しんで頂けましたでしょうか?
もしよかったらコメントも頂けますと最高に幸せです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!
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