緊急更新 第9報:7月29日から現在までのノイズについて | 地震前兆電波★千葉流山観測点★

緊急更新 第9報:7月29日から現在までのノイズについて

流山観測点の08月01日から現在までの観測状況は下記の通りです。
0801-16-03
0817-31
概況:


13日から、千葉県東方沖で、やや活発な地震活動が見られていましたが、
8月14日に、この千葉県東方沖を震源とするM3未満の小さな地震が
1時間の間に、何度も繰り返し起きるようになり、
16日には、04時15分頃に、
千葉県東方沖 ( 北緯35.4°、東経140.6°)
震源の深さ約30km、地震の規模(マグニチュード)5.3
の地震が発震しました。


また、18日には、04時14分頃に、深さ約23km、M4.8(暫定値)の地震があり、
この地震により、千葉県一宮町で震度5弱を観測したほか、関東地方を中心に震度4~1を観測しました。


これらの地震の発震機構は、南北方向に圧力軸を持つ逆断層型で、

フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した、

フィリピン海プレートの活動による地震と考えられます。


また、この周辺では、過去に、2003年9月20日M5.8(最大震度4)を最大とする地震活動があり、

この2003年9月20日の D70km M:5.8 千葉県南部の地震は
太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震で、
その後、
9月26日 D45km M:8.0 十勝沖
9月26日 D21km M:7.1 十勝沖
の、太平洋プレートと陸のプレートとの境界地震に繋がっているので、
この2003年9月20日の地震は、太平洋プレートの活動による地震と思われます。


また同じく、過去に、この周辺で発震した、
1987年12月17日 D58km M:6.7 千葉県東方沖の地震も、その前に、
1月14日 D119km M:6.6 十勝支庁南部
2月6日 D30km M:6.4 福島県沖
2月6日 D35km M:6.7 福島県沖
4月7日 D44km M:6.6 福島県沖
4月17日 D45km M:6.1 福島県沖
4月23日 D47km M:6.5 福島県沖
と発生しているので、これも太平洋プレートの活動による地震だと思われます。


これらの、過去の、千葉県東方沖で起きた地震活動は、

いずれも太平洋プレートの活動が起因の地震であり、

ここで、地震が起こる場合は、
同じく、太平洋プレートの活動によって頻繁に起こる茨城県沖や茨城県南部でも、
M4、M5クラスの有感地震が、ちょこちょこ間に発生しておりますが、
今回の千葉県東方沖地震では、茨城県南部・茨城県沖での有感地震は
ほとんど発震しておりません。


気象庁の発表でも、今回の一連の千葉県東方沖の地震は、

8月16日 D30 M5.8 や8月18日 D23 M4.8の地震ともに、
南北方向に圧力軸を持つ逆断層型とされており、
前述した、過去の
2003年9月20日の D70km M:5.8 千葉県南部や、
1987年12月17日 D58km M:6.7 千葉県東方沖の、
東西方向に圧力軸を持つ逆断層型とは、発震機構が異なっています。


過去にこの地域で、今回と同じような
南北方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生する発震機構
を持つ、地震活動が観測されたのは、
2002年9月1日~11月30日にかけてで、
その際には、最大は10 月5日のM3.7(最大震度2)の地震でありました。


また、その間に起きたその他の地域での大きな地震は、

9月16日 D10km M:5.5 鳥取県中部 最大震度4
10月14日 D53km M:6.1 青森県東方沖 最大震度5弱
11月3日 D46km M:6.3 宮城県沖 最大震度5弱
11月4日 D35km M:5.9 日向灘 最大震度5弱
11月17日 D496km M:7.0 オホーツク海南部 最大震度3

などの地震が発震しています。


また、今回の一連の地震のように、フィリピン海プレート上面における逆断層型の、
相似地震の震源は、これまで主に、
利根川の東岸、茨城県の板東市・常総市・守谷市などを震源とする地震や、
神奈県と東京都の境、町田市周辺を震源とする地震で顕著に見られています。


また、この千葉県東方沖のエリアは、1923年の関東大地震の際、翌日に起きた余震(M7.1)
の震源でもあります。




予測モデルAに基づく、今後の地震活動の見通し:


1.流山観測点周辺におけるM5未満の地震について


下記、「2.M5以上の地震について」で、まとめて行っています。



2.M5以上の地震について


概況でも述べたとおり、
この千葉県東方沖で地震活動が活発化することは、過去にもたびたび起こっていますが、
そのどれもが、東西方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構の、
太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で起こっているモノであり、

今回のように、南北方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構の、
フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で、地震活動が活発化した事例は、
過去の事例を遡ってみても、2002年のものだけと、極端に少ないです。


通常見られる、東西方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構の、
太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で起こっている地震活動ならば、
過去の事例から、
同じ東西方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構で起こる茨城県南部の地震も頻繁に発震し、
その後、M6・M7の大きな地震が、今後太平洋プレートの沈み込み縁部にそって、
茨城県沖・福島県沖・宮城県沖・十勝沖などで起こる可能性が高い
と予測できます。


が、今回のように、南北方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構の、
フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で起きている地震活動の場合は、
東西方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構で起こる茨城県南部の地震とは
発震機構が違うので、
この地震活動の影響により、茨城県南部で、頻繁に地震が発震することはありません。

事実、今までも、これだけ千葉県東方沖での地震が続いているのに、
茨城県南部では、全く地震が発震しておりません。


しかし、この、フィリピン海プレート上面における逆断層型の地震の、相似地震は、
利根川の東岸、茨城県の板東市・常総市・守谷市などを震源とする地震や、
神奈県と東京都の境の町田市周辺を震源とする地震で顕著に見られ、

過去には、1923年に起きた関東大震災の、翌日の余震(M7.1)の震源地になるなど、
千葉県より西側での地震発震と、より深く結びついています。


また、8月18日の、深さ約23km、M4.8(暫定値)の地震で、
千葉県一宮町で震度5弱を観測したことからもわかるとおり、
この南北方向に圧力軸を持つ逆断層型の発震機構の、
フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で起こる地震は、
その下層である、フィリピン海プレートの下に潜り込む太平洋プレートとの境界で起こる、
東西方向に圧力軸を持つ逆断層型の地震とは違い、
震源が浅くなり、地震の規模(マグニチュード)が小さくても、局所的に強い揺れとなる可能性が高く、
警戒が必要です。


よって、過去の事例も少なく、予測は大変難しくなっていますが、

前回、8月16日のブログの予測を、そのままとします。