平成19年05月14日から現在までのノイズについて | 地震前兆電波★千葉流山観測点★

平成19年05月14日から現在までのノイズについて

流山観測点での、05月14日から現在までのノイズ観測状況をお知らせします。


流山観測点の05月14日から現在までの観測状況は下記の通りです。

NRY2007/05/14
NRY2007/05/15
NRY2007/05/16
NRY2007/05/17
NRY2007/05/18
NRY2007/05/19
NRY2007/05/20
NRY2007/05/21
NRY2007/05/22
NRY2007/05/23
n20070524

概況:
①.5月16日の午前2時頃に、B型ノイズ、ノイズaを観測しました。
②.5月21日の午前2時30分頃に、B型ノイズ、ノイズbを観測しました。
③.5月22日の午後2時頃に、B型ノイズ、ノイズcを観測しました。
④.5月22日の午後4時頃に、B型ノイズ、ノイズdを観測しました。
⑤.5月23日の午前11時頃に、B型ノイズ、ノイズeを観測しました。
⑥.5月24日の午前11時頃に、B型ノイズ、ノイズfを観測しました。
⑦.5月24日の午後12時頃に、B型ノイズ、ノイズgを観測しました。


予測モデルAに基づく、ノイズの解釈:
①の5月16日のノイズaに対しては、5月18日に茨城県沖で、D52 M3.9 の地震が発生し、イベントが終了しました。
また、その後、5月19日にも、茨城県沖で、D60 M3.5の地震が起きていますが、この地震の前駆ノイズは観測されませんでした。
観測されなかった理由は、ノイズの出現がTVの視聴時と重なり、TVの人工ノイズでマスキングされてしまったため、
と考えられます。

その他、この10日間のトピックとしては、小笠原・鳥島・父島近海の、深発地震が頻繁に発生しています。
場所的には、伊豆・小笠原海溝の深部での発震となっています。
この伊豆・小笠原海溝は、よく知られる相模トラフとは別のモノで、
マリアナ海溝から箱根付近に向けて、伊豆諸島の東方沖を南北に走っています。
ここは、フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈み込んでいる場所と想定されており、
中央構造線、フォッサマグナの母とも呼ばれています。
しかしながら、過去にも、M7程度の地震がありましたが、震源はほぼ海洋ですので、
伊豆半島付近などの近海での発震でない限り、大きな被害の記録はありません。



予測モデルAに基づく、今後の地震活動の見通し:
1.流山観測点周辺におけるM5未満の地震について
  5月21日にノイズb。
  5月22日にノイズc、d。
  5月23日にノイズe。
  5月24日に、連続する?ノイズf、g。
  と、立て続けにノイズが観測されていますが、対応の地震が見あたりません。
  この2,3日は、日本での地震の発震そのものが、極端に少なくなっており、
  今後の状況が判断できずにいます。
  前述したとおり、最近続いている伊豆・小笠原海溝での深発地震が気にかかりますが、
  少し決め手に欠けます。
  ただ、伊豆。小笠原周辺での地震活動は、東京湾での地震活動にしばしば繋がる
  ことがあり、今年の1月4日にも、新島近海での群発地震の後、
  東京湾浦賀水道を震源として、深さ100キロ、M3.5の地震が、

  2006年には、9月7日深さ69km M4.6、9月8日深さ76km M3.7と2日続けて千葉港付近で、
  2005年7月23日には、やはり千葉港付近を震源として、深さ73キロ、M6.0の地震が発生し、
  足立区で震度5強を観測しました。
  もっとも、これらの場合の伊豆諸島周辺での地震活動は、震源の深さが10キロ、20キロ未満と
  浅い活動で、今回のように、深さが200キロ、300キロという活動が、
  同じように、東京湾周辺での地震に繋がるかどうかは、全くわかりません。
  ただ、過去例から言えば、伊豆・小笠原諸島周辺での地震活動は、
  関東の地震に繋がりやすいことは確かであり、地震に対して、少し注意してください。。

  
  

2.M5以上の地震について
  4月24日のノイズΛと4月28日のノイズΡについては、
  対応する地震は、まだ観測されていません。


  どちらのノイズに対する地震も、関東周辺ならM6クラス、
  日本海・太平洋上の広い範囲ならM7以上の大きな地震でしょう。

  地震発震の予測期間はノイズ観測日から長期(約1ヶ月以内)です。



  万が一、日本の陸地付近で発震するとすれば、
  能登半島や三重中部のような大きな地震に繋がる可能性があります。
  日本近海で発震すれば、大きな津波を伴う危険性があります。
  沿岸部の方々は、揺れを感じたら、ただちに避難できる体制を確認してください。
  住宅内など、厳重な警戒が必要です。
  壊れやすい物、倒れやすい物には注意してください。