平成19年04月13日から現在までのノイズと地震について | 地震前兆電波★千葉流山観測点★

平成19年04月13日から現在までのノイズと地震について

まずは、本日の三重県中部で発生した地震で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。


次に、


流山観測点での、04月13日から現在までのノイズ観測状況をお知らせします。


流山観測点の04月13日から現在までの観測状況は下記の通りです。


NRY2007/04/13
NRY2007/04/14
n2007/04/15


まず、B型ノイズに関してですが、


前回13日のブログで懸案としましたB型ノイズ、12日のノイズΒについて、


NRY2007/04/12

発生するとすると、

震源地は、茨城県南部・茨城県沖・千葉北西部など、流山観測点の近くで、

地震の規模は大きくてもM4前半と考えられ、人的被害が出る地震ではないと推測しています。


とした予測通り、対応地震として、以下の地震が発震しました。


平成19年04月14日05時48分 気象庁地震火山部 発表
14日05時42分頃地震がありました。
震源地は茨城県沖 ( 北緯36.7°、東経141.2°)で震源の
深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は4.5と推定されます。
20070414-02



次に、大きな地震と関連があると思われるA型ノイズに関してですが、


前回13日のブログで懸案としましたA型ノイズ、11日のノイズΑについて、


NRY2007/04/11


今後1ヶ月以内に、

M6クラスで前回の鳥島近海よりも、より日本に近いか、

もしくは、

鳥島近海付近でより大きな地震

が発生するモノと思われます。


とした予測通り、対応地震として、以下の地震が発震しました。


平成19年04月14日03時16分 気象庁地震火山部 発表
14日03時11分頃地震がありました。
震源地は八丈島東方沖 ( 北緯33.7°、東経141.0°)で震源の
深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.4と推定されます。
20070414-01



そして、その地震の前、14日の午前2時前後に、ノイズ出現の間隔が長いA型ノイズである

ノイズΓ


NRY2007/04/14

が観測されていましたので、このノイズΓが、本日の


平成19年04月15日12時41分 気象庁地震火山部 発表
15日12時19分頃地震がありました。
震源地は三重県中部 ( 北緯34.8°、東経136.4°)で震源の
深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は5.3と推定されます。

20070415

の地震の前駆ノイズだったのではないかと推測しています。


このノイズに関して、流山観測点では、昨日03時11分頃の八丈島東方沖の地震発震後に確認しておりましたのですが、

正直、その時点では、今回のような内陸で大きく揺れる地震とは関連づけて考えることは出来ず、

プログを更新することが出来ませんでした。


気になる今後の地震の見通しについてですが、

現時点では、本日15日、三重県中部地震の前、午前1時40分頃に、

流山観測点で下記の通り、ノイズΛを観測しています。
n2007/04/15

このノイズΛをどう見るかなのですが、

過去のノイズ形状と照らし合わせてみる限り、ノイズ発生時間が短いB型ノイズと捉えています。

そこで、前回観測された4月12日のB型ノイズ、ノイズΒと比較してみると

少しノイズの大きさが小さいように見えますので、
NRY2007/04/12


今後、A型ノイズが観測されなければ、

12日のノイズΒで
茨城県沖 ( 北緯36.7°、東経141.2°)で震源の深さは約40km、

地震の規模(マグニチュード)は4.5でしたので、

起こるとしても、同程度、もしくは、それよりも若干小さい規模の地震が起こるのではないかと想定しています。



また、3月28日のプログで警鐘しておりました、

ユーラシア・フィリピン・太平洋・北米プレートでの

あっちが崩れれば、こっちに力がかかって、こっちも崩れ、
こっちが崩れたら、そっちに力がかかって、そっちが崩れるような、
地震によって、次の地震が引き起こされるというドミノ倒し的状態についてですが、


最近のM5後半以上のクラスの地震と、その前後のA型ノイズ、B型ノイズの出方を見る限り、

一日のノイズ回数が確実に減ってきていますので、

あっちが崩れれば、こっちに力がかかって、こっちも崩れ、
こっちが崩れたら、そっちに力がかかって、そっちが崩れるような、

プレートバランスの不安定な状態は収束傾向にあると思われます。


ですので、一つの地震がきっかけとなってドミノ倒しのように、次々と大きな地震が発生する状態は脱した

と思われますが、

それと同時に、

今までは、次々と大きな地震が発生することで解放されていたストレスが、

どこか一カ所の、または複数箇所の固着点に、ストレスがより蓄積されている次期であるとも言え、

現在では逆に、その固着点が耐えきれなくなって、一気に崩壊する可能性が高まってきていると思われます。


簡単なモデルで説明しますと、

ブラスチックの定規をまっすぐにした状態、つまり、ストレスを与えていない状態で、指で弾くと、

定規は柔らかく、長い時間、震動しますが、

ぐっと曲げた状態で指で弾くと、定規は堅く、震動も少なく短い。

のと、同じ考えです。


プラスチックの定規がプレート。指で弾くのがM5などの地震です。

そして折り曲げるのがプレートにかかっている根本的なストレス。

それが一気に崩落するのが、折り曲げているのが元に戻る状態です。


つまり、プレート間のせめぎ合いによるストレスを、今まで次々と崩れることによって解放してきたモノが、

どこか一カ所、または複数箇所の踏ん張り、引っかかりで、崩れなくなっている・・・


押された定規がどこかに引っかかって、曲がっている状態・・・・・とすれば、


プレートにかかっている圧力はより強いモノとなり、その力が加わっているために、

M5やM6ぐらいの地震では、プレートがびくともしないので、ノイズも出づらくなる・・・・・


曲げている定規を指で弾いても、定規は堅くて、震動も少なく短い・・・


と考えられ、

そのことと、最近の地震前後の、一日のノイズ数の減少が結びつけられるからです。


そして今後、

その、崩れることで解放されずに蓄積し続けた力により、

現在の固着点の踏ん張りが一気に崩落するのではないか・・・


定規の引っかかりが、定規を曲げている力に耐えきれずに外れ、曲がっていた定規が一気に戻る・・・


というのが、現在の状態に対する認識と、今後の地震に対する想定モデルです。


どちらにしても、今後の慎重な観測が必要です。