平成19年02月23日の地震と流山観測点データについて
平成19年02月23日20時10分 気象庁地震火山部 発表
23日20時04分頃地震がありました。
震源地は茨城県南部 ( 北緯36.1°、東経140.1°)で
(茨城県つくば市春日4丁目筑波大学付近 流山観測点から震央までの距離28キロ)
震源の深さは約70km、
地震の規模(マグニチュード)は3.0と推定されます。
の地震が発生しましたが
流山観測点の02月19日からこの地震発震までのデータは
下記のようなモノでした。
この地震の前駆ノイズとしては、2月20日のノイズA・B・Cが、
他のノイズと若干形状が違うことから考えられますが、
震央までの距離28キロと、流山観測点から近い割には
ノイズ量がとても小さいのが少し気になります。
比較的大きなノイズ、ε・ζが観測されています。
他の電磁波観測などでは、地震によるノイズは必ずしも地震発震前に観測されるわけではなく、
地震発震後に観測されることもあるという事例が報告されています。
このノイズε・ζの場合も、どちらかというと、
流山観測点から半径50キロ圏内の茨城県南部の地震の前駆ノイズに近いのですが、
流山観測点のデータでは、過去に、地震発震後にその地震のノイズが観測された事例は記憶にありません。
このノイズε・ζが、上記地震の発震後に出たノイズなのか、
それとも今後さらに、流山観測点から半径50キロ圏内の茨城県南部で発震があるのか、
もしくは、今までと全く違うパターンとして、別な場所で地震が発震するのか、
今後の地震に対して注意深く観察する必要が出てきました。
ただし、
万が一、このノイズε・ζが、これから起こる流山観測点から半径50キロ圏内の茨城県南部の地震
の前駆ノイズだったとしても、人的被害が出るような大きな地震ではないと推測されます。
茨城県南部で発震するとすれば、過去の経験から、M4前後の地震であると思われます。
また、このノイズε・ζが、この地震によってなんらかの影響が出た別の地点より出たモノである
とすると、
最近の考察で想定されるのは、フィリピン海プレートでの発震です。
その場合は、少し大きく揺れるかもしれません。