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向こうから女性が歩いてきて、ふっと自分から目をそらした。
Aさんから見た世界は「女性は自分に好意があり、恥ずかしくて目をそらした。多くの女性は自分に好意を持っている。」
Bさんから見た世界は「女性は自分を嫌っていて、嫌悪感で目をそらした。多くの女性は自分を嫌っている。」
Cさんから見た世界は「女性は遠くに友人を発見して、そちらに目線を移した。他人は自分に対して特に興味を持たない。」
同じ現象が起きても、人の数だけ世界のありさまには違いがあるわけです。
世界は常に自分の考えを裏付けるように動いてくれている。
世界は常に「やっぱり自分の考えは正しいんだ」と思わせてくれる。
これではなかなか性格を変えようという気持ちになれませんよね。
イエスマンに囲まれた王様が、素っ裸でも平気で街を歩けるようなもの。
今見えている世界はバイアスのかかった歪んだ世界だということは、頭の片隅にでも入れておいて損はないでしょう。