6月24日 里親制度について | NPO法人ジンジャー理事長のブログ

NPO法人ジンジャー理事長のブログ

北海道札幌市で
福祉・障がい者雇用の
NPO法人 RSジンジャーの
理事長をしている高柳のブログです。

NPOの事やビジネスの事を
中心に書いています。

日本の里親委託率は近年向上しているが、豪州や米国などと比べるとはるかに低い。「日本では里親委託は実親の同意を原則としているが、同意しないケースが多い。一方で、他人の子を育てることに抵抗感がある人もいる」。大阪府立大の伊藤嘉余子准教授(38)は、制度が定着しない理由をこう分析する。


「里親の愛情を受けられた自分たちは恵まれている」。里親に育てられた子供(里子)たちは口をそろえる。


 周囲には、望んでも大学に行けない里子や児童養護施設の出身者もたくさんいる。奨学金制度を知らずにあきらめる人も多い。


 「里子や施設の子は、自立を求められる高校卒業を迎えるのがとても不安。けれど、そのことはあまり知られていない」。


「少しでも多くの子が『当たり前の生活』を送ることができるようになってほしい」と切実に願っている。

【用語解説】里親制度

 親と暮らせない子供について、委託を受けた里親が預かり、育てる制度。審査を受け、里親として登録された人が、児童相談所の仲介を受けて引き取る。里子の親権は実親のままで、里親と戸籍上のつながりはなく、姓も異なる。養育委託は里子が原則18歳で高校を卒業すると解除される。厚生労働省は親と暮らせない子供の養育先として、家庭的なぬくもりが望める里親への委託率の向上を目指してい