元宙組娘役となってしまった、有愛きいさんの事を、これを最後として語らせて頂きます。

有愛きいさんの、お亡くなりになった事を、元歌劇団関係者であった古い友人から聞いたのは、有愛さんの亡くなられた、昨年の9月30日の夕方5時頃でした。最初にネットニュースで、現役のジェンヌのしかも、既に初日の開いている宙組娘役さんの、具体的な名前の上がっているのに、本当に信じられない気持ちでした。しかし、その後に上記の友達から、その経緯やお亡くなりになった死因を聞いて、タカラヅカは大変な局面へなったと思いました。と言うのも、有愛さんの、亡くなられたのは、9月30日の早朝で、当初は楽屋入りの時間になっても、有愛さんの来ないのを、103期の同期は訝しく思い、雪組の双子の妹さんへ連絡を取ると、既に家は出ていると言う事から、大劇場の楽屋内は、騒然となったそうでした。その内に、所轄の宝塚警察署から、マンションの中庭で倒れていた、有愛さんの亡くなられている件で、宙組関係者はその事実を、知ることとなりました。しかし、大劇場では開演直前と言う事で、とりあえずは有愛さんを、休演扱いとして、土曜日午前の公演は開演させたのでした。この、午前公演の開演してしまった事についても、公演自体を休演すべきで有ったと、言う意見もありましたが、未だその有愛さんのお亡くなりになったと言う事実の確認は、しっかりと出来て無かったので、客席へ入場している宙組公演の、公演開催の可否の決定者の、是非を問うのは酷だと思います。しかし、午前の公演中の3時間5分と、午後の15時迄の、合わせて4時間の間に、件の宝塚警察署からの、正確な有愛さんの自死された情報も入っているのにも関わらずに、そのまま15時開演の大劇場の客席へ、観客を入場させて、強引に公演を開演させてしまったのは、宝塚歌劇団への非難は有って、当然だと思います。そして、マスコミにもその事実は公になって、やっと翌日からの、宙組の現在に至る公演中止と、なったのでした。読者の皆様、宝塚歌劇団は事も有ろうに、この有愛きいさんの、お亡くなりになった事実を、宝塚警察署の問い合わせはなければ、自死された事を隠蔽して、単に一人の劇団員の自己都合の、退団で済まそうとした節があったのでした。事の真相は、バレ無ければ、事を有耶無耶にして、何事も無かった体を装うのは、宝塚歌劇団の常套手段なのです。記憶に未だ新しい、17年前の96期問題(訴訟)や、68年前の花組公演中に、悲惨な事故で亡くなられた娘役の香月弘美さんの事にしても、今回の有愛きいさんの事件も、露見しなければ、うやむやにして馬鹿なタカラヅカファンの、忘れてくれるのを、ひたすら待つと言うのは、昔からのタカラヅカのスタンスなのでした。

私は、この有愛きいさんのお亡くなりになった以降、このブログ記事の中で、少なくとも10月以降から年内の公演を全て中止として、有愛きいさんを弔うべきだと、主張していました。しかし、当の宝塚歌劇団は、諸々の事情は在るにせよ、宙組公演の中止は継続した物の、その他の組の公演中止は行いませんでした。それが、先日にやっと有愛きいさんのご遺族との合意まで、長い時間の要した経緯なのでした。それ故に、宝塚歌劇団は、おそらくは有愛きいさんの、御霊を弔う慰霊祭を催して、彼女の霊前へ花を手向ける様な、殊勝な気持ち等は、さらさら無いと思います。

最後に改めまして、有愛きいさんへ哀悼の意を表します。