本当に宝塚を観始めてから、最悪の一年間となりました。ここ数年前辺りから、舞台上の歌劇団員の皆さんの、全体的なパフォーマンスは、各組毎のバランスは、偏ってしまいました。月組と星組は、抜群のバランスを保っていますが、花組は明日海りお・柚香光のカリスマトップに象徴される様な、トップスター頼みの現状なのです。雪組と宙組は、望海風斗さんと朝夏まなとさんの、二人の退団後の目を覆いたくなる様な、組全体的な崩壊現象へ対して、何の対策を施そうしなかった、歌劇団の態度を見て、何か得体の知れない、嫌な恐怖を感じて行きました。それが、昨年よりあからさまになってきた、座付演出家の醜聞やパワハラが、週間誌上で暴露されて行く事が有り、今年のボロボロになって行った、序章の様な年となりました。そして今年に入ってからも、花組と月組と星組は、通常の公演のレベルの公演でしたが、雪組と宙組の公演は…でした。それでも、雪組公演も宙組公演も、他の三組と同様に、チケットはバカ売れするのですから、タカラヅカ歌劇団の勘違いは、最高潮に達しました。私としては、こんなに面白くない、タカラヅカの観劇は、過去にも経験した事は有りませんでした。その結果は、宙組からの退団者の多さでした。雪組も、真彩希帆さんが、雪組の仲間の少なさを、自身のお茶会で嘆いていた位でした。しかし、歌劇団の運営執行部は、相も変わらず何も有効な手筈は、打ちませんでした。そして、9月30日の宙組公演開幕翌日の、10月1日のあの出来事から、現在の宝塚歌劇団の転落は決定的となりました。しかし、驚くべきことに、当の宝塚歌劇団は当初は、全く危機感は希薄で、これまでの様な危機管理への甘さと、相も変わらずの隠蔽体質なのでした。そして、そのまま今年は、終わりを迎えてしまいました。私にとっては、宝塚歌劇団へは絶望感しか無かった、今年の年の瀬でした。さて、来年のタカラヅカは、一体どんな一年となるのでしょうか?花組と月組と雪組の、各組のトップスターは既に退団予定ですし、宝塚歌劇団110周年の記念行事も、全て中止となりました。絶対に明るく盛り上がりには、欠ける一年となりそうです。しかしその前には、宙組の存続の在り亡きの問題も残っていて、この問題をクリアしない限りは、宙組公演の開催は不可能ですからね。本当に、来年の宝塚歌劇団の同行に注目する事になります。