この猛暑の中を、無事に大千秋楽を迎えられて、おめでとうございました㊗️
何か聞く所に依ますと、物語の中の唐人姉弟の、仇討ちの場面での殺陣で、弟役の稀惺かずとさんが小道具の当たり所が悪くて、流血をする怪我をされたそうでした。しかし、その後の公演にも、普通に出演されている様で、良かったなと思いました。それはともかく、この公演は轟悠さんの、舞台公演としての、サヨナラ公演となりました。私としましても、色々と沢山の思い出はありますが、やはり初演「エリザベート」の、ルイジ・ルキーニの好演は、その後の歴代のルキーニの中でも、轟さんのルキーニを超える演者は、未だ現れていません。ルキーニと言えば、シシィ事エリザベートを暗殺した、実在の希有なテロリストでした。しかし、ミュージカル「エリザベート」の中でのルキーニは、死の帝王トートに操られ、トートの意のままの動かされている様で、このミュージカルのストーリーテラーの側面も待ち合わせた、シシィとトートに次ぐ、エリザベートの第三の主役でした。初演のエリザベートを観た際には、一路真輝さんのトートよりも、存在感が在りルキーニそのものが轟悠さんと、思いました。その轟悠さんも、とうとう今日の公演で、二度と宝塚歌劇の男役の姿を観れなくなると思うと、淋しいのと残念なのと、入り混じった思いが募りました。現宝塚歌劇団理事長との確執は有ったにせよ、春日野八千代さんの様な、生涯現役のジェンヌさんで、居て欲しい方でした。轟悠さん、長い間をお疲れ様でした。