今から、真風涼帆さんが2006年4月宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」で、初舞台を踏まれてから、宝塚大劇場と宝塚バウホールと東京青年館ホール公演の星組公演を、全て観てきた私の真風さんへの思いを、記事に致します。私の、独断と偏見に満ちた内容になりますので、この記事を読んで感じた事が有りましたら、遠慮なくコメントやメッセージで、反論して下さいませ。全てのコメントやメッセージは、承認致します。そして、私の考えを述べさせて頂きますので、宜しくお願い致します。

5年前の秋の、東宝劇場宙組公演「エリザベート」の観劇後に、友人と一緒に銀座コリドー街に在る、ヅカファンの集うバーへ行きました。宙組公演の舞台の、跳ねた後と言う事で、お店には宙組ファンの方達が、お店の中の半分近くを占めていました。カウンターへ座って、お隣の方とお話しする内に、フランツ・ヨーゼフを演っている真風さんの、話しになりました。根っからの宙組ファンの方で、宙組へ組替えしてからの真風さんを好きになって、星組時代は柚希さんが苦手で、殆ど観た事は無かったそうでした。宙組公演の「メランコリック・ジゴロ」で、朝夏まなとさんのダニエルと、真風さんのスタンの二人のコンビ芝居に嵌って、それから真風さんファンになったそうでした。私は、その当時は、花組の蘭寿とむさんと同様に、宙組へ組替えされていても、真風さんは星組の王子なので、必ず星組へ戻って来ると思っていました。それ以上に、真風さんは宙組にはカラーは合わないとも、思っていました。その件の、宙組ファンの方に、"真風さんは、2〜3年後には星組へ帰ってきてから、紅さんの後には星組のトップスターに、なります"と言って、その夜はお別れしました。非常に前置きが長くなりましたが、その後の、真風さんご自身の展開は、皆さまご存知の通りに、朝夏まなとさんの後を受けて、宙組トップスターに就任されました。その時の、宙組ファンの方に申し上げた、私の真風さんの将来の目論みは、ものの見事に外れました。確かに真風さんは、星風まどかさんと二人で、宙組トップスターコンビとなって、三年間が経って、この度星風まどかさんとのトップスターコンビは、歌劇団に依って解消されてしまい、新たに雪組から潤花さんを迎えて、新宙組トップスターコンビとなります。そして、これからがこの記事の、本題へと入ります。真風さんが、宝塚大劇場公演「天は赤い河のほとり」で、宙組トップスターとしてデビューしてから、「異人たちのルネサンス」、「オーシャンズ11」のダニー・オーシャン、「エル・ハポン イスパニアのサムライ」、ついこの間の「アナスタシア」のディミトリと、これまで5つの公演を行っていますが、私の目には残念ながら、ダニー・オーシャンもディミトリも、真風涼帆さんの代表作とは、言い難いと思いました。「オーシャンズ11」の、ダニー・オーシャンなんて、星組新人公演で既に演っていた役なので、期待を込めて宙組公演「オーシャンズ11」を観ましたが、ものの見事に私の期待を裏切って頂きました。今の真風さんは、星組時代の研ぎ澄まされた、鋭い切れ味が全く伺えません。まるで借りて来た猫の状態と、言えると思います。今更ながらですが、私は真風さんは、北翔海莉さんを星組へ組替えしないで、北翔海莉さんを宙組へ組替えして、真風さんは星組へ戻すべきだったと思います。そうすれば、柚希礼音〜紅ゆずる〜真風涼帆〜礼真琴の順序になって、全く無理のない、星組の系譜が続いて居たで在ろうし、真風さんにとっても、星組生として幸せなジェンヌ生活に、なったであろうと思うのです。では、宙組はどうなるのか?、と言う疑問は残りますね。そもそも、大空祐飛さんから、凰稀かなめさんへ引き継いだ時点から、宙組の悲劇は始まっていました。歌劇団としては、凰稀かなめさんの星組トップスターの目論みが、脆くも崩れてしまい、仕方なしに宙組へ追いやってしまい、その穴埋めに、花組から実咲凜音さんを、凰稀かなめさんの相手役へとしたのは良かったのですが、悲しいかなこのトップコンビは、全く反りは合いませんでした。完全に、歌劇団の読み違いでした。しかし、その後に、朝夏まなとさんと実咲凜音さんの、元花組トップコンビは宙組の歴代最高の、充実したトップコンビになりました。ところが、この二人が最高で有れば有る程に、余計にその後を継ぐトップコンビは悲惨な、今の真風さんの時代の様に、なってしまうのでした。それでも、まだ花組の明日海りおさんの様に、絶大な人気が有れば、何とか持ち直すチャンスは巡って来ます。例えば、「ハンナのお花屋さん」や「ポーの一族」や「カサノバ」の、様な大当たり作品にも巡り会います。しかし、今の宙組を観ていると、残念ながら花組のみりおさんの様な、奇跡は起こりそうに有りませんね。最後に、私の結論としては、真風涼帆さんの宙組への組替えは、宝塚歌劇団の失敗だったと思うのです。