この物語で、主人公のハナ婆ちゃんを演じられた日色ともゑさん。パンフレットのあらすじに書いてある様な、しんみりとする様な優しいおばあちゃんではありませんでした。前に一回は観ているのですが、宝塚の作品程には記憶は鮮明ではありませんでしたので、今日の観劇ではそのハナばあちゃんの、したたかでこすっからい私の母親を観ている錯覚を覚える、逞しいおばあちゃんでした。若い刑事の取り調べにも、惚けたり平気で嘘もついたりする場面もあったりして、笑う様な場面ではないのに、自然と客席から笑いが起きる様なこともありました。終演後には、この公演のチケットを日色ともゑさんへ、取り次いで頂いた方からの指令で、楽屋の日色ともゑさんに、間近でお会いした際の、舞台上のハナばあちゃんから、女優の日色ともゑさんの、そのお美しいお顔のギャップに驚いた次第でした。