皆様こんばんは!
本日、やっっっっっっとナートゥをご存じになることが出来たので、主に演出の観点から感想を書いていきたいと思います。
さて、今公演は特に演出について好評な印象です。
原作は大ヒットインド映画で、なんと上映時間は3時間。
それを1幕に収めるというのですから、初見の人も話が理解出来るのか?と心配しておりました。
(私は映画視聴済み)
しかし、そんな私の不安など一気に吹き飛ばしてくれました!ありがとう!谷先生!
今回の谷先生の功績は大きく分けて3つ。
まずはジェニーとジェイクの出番を増やしたこと!
ジェニーは原作映画では不可能な設定を可能にしてくれる、コナン世界でいう鈴木園子的ポジションでしたが、宝塚版ではしっかり本筋に関与!
ジェイクも原作映画では“フラメンコの人"というイメージしか無かったのが、お転婆お嬢様に振り回されるやれやれ系イケメンとしてキャラ立ちがハッキリしていました。
2つ目は、現実世界で再現不可能な状況と、無くても何とか物語が成り立ちそうなシーンを潔くカットしたこと。
再現不可能なシーンは、例えばビームのお屋敷に乗り込む際の大量の動物たちだったり、肩車戦闘だったり、英語と現地語で会話が通じない描写だったり。
無くても何とかなるシーンは、最初のラーマの大乱闘や、刑務所脱走の流れなど。
(ラーマ父の「Load」のシーンが無かったのは少々寂しかったですが…)
逆に無くても困らない「エッタラジェンダ」のシーンを組み込んでくれたのは非常に嬉しかったですね!
あのシーンがあるか無いかで、この演目の満足度が大きく異なる気がしました。
そして最後にして1番の功績は、WATERRRとFIRRREとSINGERRRを配置したこと!
これによって映画のエフェクト盛り盛りが上手く再現されていました。
特に漁師の少年を救い出すシーンは、だんだん鎮火されていく様子までしっかり伝わり、凄まじい迫力でしたね。
SINGERRRによる状況説明も素晴らしく、舞台クオリティを爆上げしてくれていました。
次期ポスト小池修一郎の名高い谷先生ですが、今回の演目は本当にナイス!!と言った感じで、大好評の理由も分かります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!