【一緒にいるだけでは×】インクルーシブ教育と「合理的配慮」  | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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  特別支援教育のキーワード

 

こんにちは。宝塚ラボ子です。

 

ちょっと前までの

特別支援教育のキーワードは、

「インクルーシブ教育」
「合理的配慮」だったと思います。


そこで言われていた大事なことは

「ただの場の共有がインクルーシブではない!」

ということです。

通常の学級に障害のある子を入れて
お客さんとして
通常の学校の卒業証書はもらったけれど、

何も学ばなかった、
何も教育的なことを受けていない

…という子は
実際たくさんいたわけです。


しつこいようですが

ただ場を共有するだけが
インクルーシブではない!

ということですね。

 

 

  合理的配慮は片手間にはできない

 

合理的配慮の定義ですが

これは「障害のある子どもが他の子どもと平等に
教育を受ける権利を共有、行使すること、
確保すること」
です。

つまり、
子どもの教育を受ける権利を
きちんと支えていかなければならないということが
大前提なのです。

 



それに合わせて

学校の設置者及び学校が
必要かつ適当な変更調整を行うこと

が合理的配慮なのです。

ただしそれは
過度な負担を課さないことが条件です。

 


ただの場の共有ではなく
共に学び
きちんと教育を受けていくためには

 

教師の側に
何をしたらいいのかを考えて

それを実行できる時間的・精神的余裕が必要です。

 

 

通常学級で

30人~40人の生徒児童を抱えながら

 

支援が必要な児童一人一人に

合理的配慮ができている先生は

まさに超人キラキラだと思います。

 

残念ながら教室内で

適切な合理的配慮ができているか否かは

教師自身の個人の力量や努力に

大きく頼っているのが現状ですね。

 

<3月の予定>






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