今回は一人で観劇。
席は1階後方のどセンター。
前回は通路前のドセンターで、じつは1回目も2回目も、最後にことちゃん（礼真琴ちゃん）としんくん（極美慎くん）が客席に向かって石投げをしたときに客席に光が真ん中に走るのですが、その光が当たる場所でした。
（ちょっとうれしかったりしました）
私は本当にこの作品が好きです。
最近仕事で悩んでいましたが、観終わった後、いっぱい涙が流れて頭の中がすっきり整理されものすごく癒されて、私らしく自然体で頑張ろうと思えました。
なにより全編を彩ることちゃんの歌声が本当に素晴らしく心地よく、そして最初と最後に流れる曲「BE THE HIRO」（プログラムを買っていないのでブロードウェイ版のタイトルです。ラストのRepriseはウィルのしんくんが歌います。そこにも意味がありますね）がずっと頭の中に流れています。
最初のこの曲の歌詞にエドワード（ことちゃん）が息子のウィル（しんくん）に伝えたかったことがすべて含まれていたことに、昨日気づきました。
「自分で紡ぐ物語の主人公になれ」
そうそう、そうなのです。
父から息子に伝えたかったことはそれなのです。
そしてそれは決して父から息子だけでなく、作者がみんなに伝えたいことなのだと思いました。
狭い世界だけの「BIG FISH」ではなく、広い世界に飛び出して冒険をしてその先々で心を通わせる友人をつくり、たとえ成功しなくても、広い世界で「BIG FISH」になれなくても、大切な家族と友人の数だけ笑顔と幸せがある。
それこそが自分の人生における「BG FISH」（大物）なのだと。
なんだかね。この年になって今までのスキルを活かせるとはいえ新しい仕事で慣れなくて仕事ができない自分が嫌で、なのに超絶忙しくて苦しかった私の心に刺さりました。
大事な何かを見失ってたな、私。
男だろうが女だろうが、若かろうがシニアだろうが、それこそ年齢や性別や国に関わらず、みんないつだって心が求める方向に冒険していいし、失敗していいし、とにかくわくわくしながら待ってくれている家族と冒険先で触れ合う人たちを大切にしながら進むことが幸せなのだと。
そう思ったら、いっぱい泣けてなんだかすっきりしています。
今この時にこの作品に出会えてよかったと心から思いました。
では、感想を少し。
全体にますますお芝居が深まり、大勢でのコーラスやダンスの質が上がり、本当に上質な舞台に仕上がっています。
エドワードのことちゃんは、伸びやかで深みのある歌声とタップダンスの切れの良さと表情と声と仕草で年齢を演じ分けるお芝居と、もう本当に素晴らしい。
ずっと観ていたいし、ずっと聴いていたい。
映像が無理ならせめてせめてメインテーマだけでもいいのでCDか配信をお願いします。
自分の勇気を思い出せる「BE THE HIRO」だけでもと切に願います。
息子ウィルのしんくん、そしてふみふみちゃん（茉莉那ふみちゃん）は本当にお芝居がいいです。
どちらもキラキラの瞳。
サンドラのこざほちゃん（小桜ほのかちゃん）は深みのあるお芝居と包容力のある歌声で、うたちゃん（詩ちづるちゃん）は弾ける笑顔と美しい歌声で、ことちゃんエドワードに寄り添っています。
ジョセフィーンの星咲希ちゃんは、聡明で義父のエドワードを尊重する嫁としてウィルのそばにいます。
医師のベネット（ひろ香祐さん）、初恋の人ジェニー（白妙なつさん、鳳花るりなちゃん）、友人のドン・プライス（蒼舞咲歩くん、さきっぽくん)とザッキー・プライス（夕陽真輝くん）がしっかりとわきを固めていて、そしてお伽話の主人公たちの人魚（希沙薫ちゃん）、サーカス団団長であり狼男のエーモス・キャロウェイ（碧海さりおくん）、魔女（都優奈ちゃん）、大男カール（大希颯くん）がエドワードのお話を彩っていて、本当に私はこのお話が好きだし今の星組さんで上演してくれてありがとう、と思いました・
2幕の幕の映像はこの後水仙でいっぱいになるのですよね。
エドワードがサンドラに「水仙が好き」と言ったことが一番好きみたいな歌詞だったかセリフだったかがあるのですが、それはエドワードの原点である湖のほとりにおそらく黄色い水仙が一面に咲いていたからなんじゃないのかな、と思いました。
黄色は幸せの色だものね。
千秋楽までみんなに幸せを届けて無事完走することを祈っております。
。。。。。
やっと書けました。
月組さんの感想も早く描かなくては。
木曜日は縁あって新人公演を生観劇予定。
それまでに、何とか雑感だけでも書きたい（いやそれはもう書いているのですが文章が整ってない）と思っています。
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