【22年6月19日探索・24年8月18日公開】

 

この画像は「日本鉄道旅行地図帳3号 関東1(新潮社)P15」の一部分を拡大したものになる。旧筑波鉄道樺穂駅から加波山方面まで2.8㎞の延長を持つ樺穂興業の人車軌道の路線図になる。

大正12年(1923)8月開業、昭和29年(1954)9月廃止で、基本は石材運搬軌道だったが、加波山神社の参詣者用に人も運んだらしい。が、なぜか歴代の地形図にはこの路線が描かれていない。そのためか、ウェブ上にはここを辿ったという記事が見当たらない。

 

 

 

(マピオン地図に一部加工)

で、私は地図とにらめっこしたりストビューを見たりして、上の画像を今の地図にプロットし直し、このルートを辿ってみる事にした。

 

 

 

つくばりんりんロード、旧筑波鐵道筑波線だ。昭和62年3月31日限り、日本国有鉄道の終わりと同じ日をもって廃止となり、その後自転車道となった。で、ここが旧樺穂駅ホームだ。

 

 

 

この辺に駅舎があったはずだ。

 

 

 

駅前だった場所から進んでいく。樺穂人車軌道は筑波鉄道廃止の30年以上前に廃止されているので、痕跡は期待できない。

 

 

 

 

軌道跡と思われる辛うじて駅前通りだったっぽい道を進む。かつては道路と併用軌道だったのかも。何らかの商店だったっぽい家屋がある。

 

 

 

道路側溝には「まるいば」マークが入っていた。ここ、平成7年(1995)までは県道349号樺穂停車場線だった。「停車場」ではなくなったので県道も廃止された。

 

 

 

県道41号つくば益子線を横切る。踏切だったはずだが、軌道時代はおそらく自動車優先だったのだろうと思う。

 

 

 

その先、いかにもな感じのカーブの線形だ。

 

 

 

小さな水路を渡る橋があったが、軌道時代の痕跡は、やはりないようだ。

 

(その2へつづく)