埼玉県さいたま市 廃村探訪（前編）

【１２年６月３０日探索・７月２４日公開】

埼玉の県都、人口１２０万人を擁するさいたま市内に、なんと廃村が存在するらしい。秩父や飯能の山奥ならまだしも、俄かには信じられなかった。

それでも聞いた以上、見てみたくなった。

埼玉県さいたま市桜区塚本　荒川堤防上である。
このあたり一帯がそうらしいのだが・・・

現在地はこの辺

早くも、それっぽい雰囲気はある。
が、このあたりグラウンドやテニスコートが道沿いにあって、廃村に向かう寂しさがない。

が、しかし、唐突に痕跡があった。

かつてはこの先に人家があったのだろう。

自動車同士は絶対に離合不能な道をさらに進んでいく。

ここを右折だ。

ちなみに自動車が多数停まっているのは、隣接する野球場利用者のものと思われる。

左側、畑があるようだが・・・
全然荒れた雰囲気がない。

田んぼもまたよく手入れされている。

実はここ、さいたま市桜区塚本地区の堤外（堤防よりも川側）にあった集落は水害の防止のために、国からの補助を受け移転したそうだ。
しかし、田畑に関しては従来通りに使用できるようで、ここに住む事は出来ないが「通勤」により管理されているので、廃のオーラは非常に薄くなっている。

何だか、タイムスリップできるような、けっこう気に入ってしまった場所になった。

左に見えるのは物置（兼休憩所？）であるようだ。
主に軽トラック等で出勤し、昼の間のここでの農作業や一服のための道具や設備があるようだ。

ちなみに、この付近には人懐っこい猫がいたが、この辺に住んでいるのかどうかは不明だ。

（後編につづく）