今日は久しぶりに印刷についてのブログを書こうと思います。


カラー印刷の場合は4色のインキと4枚の版を使用しますが、

今回は「特練インキ」について書いてみたいと思います。


プロセス4色(黒・青・赤・黄色)以外の色を、1版で再現したい

時に使用するのが特練インキです。


数種類のインキを混ぜ合わせて練って作るインキです。


今では缶をセットするだけで配合までしてくれる機械もあります

が、タカラ印刷では職人が手と目を使ってインキを作っています。




混ぜるインキを量りで量っています。

カラーガイドにインキを作るための分量が載って

いるので、それを見ながら配合していきます。



混ぜ合わせるすべてのインキを、練るための台に

入れ終わった様子。



真ん中に玉を作るように寄せていきます。







真ん中に寄せたら・・・









8の字になるようなイメージで練ります。


真ん中に寄せては練る作業を繰り返して綺麗に混ぜていきます。


見ている分には面白いのですが、実際にやると腕がパンパンになる

ほど疲れますよ(笑)

(この腕の太さはハンマー投げで鍛えたものですが・・・)


出来上がったインキを紙に少しつけてペタペタ伸ばし、実際の

色見本と色が合っているかを確認します。


この時、色味に差がある場合はオペレーターの色を見る目

どのインキを何グラム入れるとマッチするか予測して少しずつ

配合していきます。色によってはフリスク一粒分ぐらいの分量

の違いで色がガラッと変わることもあるので、とっても難しいま

さに職人技です。



出来上がったインキを空のインキ缶に移してツボにいれます。



ここがインキを入れるインキツボと呼ばれるところ。


このローラーから印刷機械内に少しずつインキが

供給されていき、紙に転写されます。

機械の中にもたくさんのローラーがあり、紙にたどりつく

までにローラーでたくさん練られながら下りていきます。

実際に印刷をしてから気づく色の差もあるので、とても気を

使う仕事なのですが、感覚で配合を変えて見本の色とバッチリ

マッチしたりすると物凄いドヤ顔ができますよ(^O^)



タカラ印刷では工場見学を歓迎しております。


是非一度、見に来てくださいね♪