今更ながら、2019年の自分なりのランキング。
幸運なことに、2019年はすべての大劇場公演を観劇することができました。
1/1-2/4 星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS~星たち~』
2/8-3/11 花組『CASANOVA』
3/15-4/15 月組『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』
4/19-5/27 宙組『オーシャンズ11』
5/31-7/8 雪組『壬生義士伝』『Music Revolution!』
7/12-8/19 星組『GOD OF STARS-食聖-』『Eclair Brillant』
8/23-9/30 花組『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』『シャルム!』
10/4-11/11 月組『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』
11/15-12/15 宙組『El Japon-イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ!』
この中で、2回以上観劇できたのが、『オーシャンズ11』『A Fairy Tale/シャルム!』『El Japon/アクアヴィーテ!』
(えぇ、キキファン、ANJUファンですので,,,)
ショー・レヴュー好きの立場としては、1/3が一本物というのはさみしい話。
(体感4,5割かと思いきや1/3でした。でもこれ以上超えてくるともはやレヴュー団ではない!!減らさないで!!)
色々なブログを読ませていただくと、ミュージカルとショーを別々にランキングしているものもあったわけですが、やっぱり宝塚は、セットでどうかというので、あの回は良かったとかチケットが売れるとか決まるわけで、総合的に考えてみました。
どうしても記憶に新しい最近のものが上位になっている感がありますが…
そして、 ※個人の感想です。
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1位★宙組『El Japon-イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ!』
・El Japon:2強(まかキキ)の使い方が良すぎた。文化の潮目みたいな設定も、それだけで良い。深刻なシーンと軽妙なシーンのバランスも現代的で適度。
・アクアヴィーテ:もう単純に客席降りが多くて湧いた。正直(えーウィスキーだけで1本もつ?)と思ったけど、世界観を逸脱せず、最後まで走り抜けた。みんなうまかった。
2位★花組『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』『シャルム!』
・A Fairy Tale:全編がおとぎ話を貫いて美しかった(これを整合性どうのと言うのは不粋!! ’おとぎ話’と言うてますやん)。退団する明日海が妖精として「見守ってるよ」的なメッセージ性。
・シャルム:前半がふわっとしているからあえて短調な主題に?さよならではあまり無い?フェアリーと対極の魅力を存分にという意図?燕尾ありスーツあり軍服あり、と盛り沢山ながら、ダレずに通った。
3位★月組『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』
前評判あまり期待していなかったけれど、たぶん原作が素直に良かった。さくらがとにかく良かった(最初のソロで泣いた)。たまきちも上手くなってた。というかみんな良かった。みんなが一丸となって向き合っている感がすごく伝わった。
4位★宙組『オーシャンズ11』
前作の予習なしで行きましたが、これも再演されるだけあって、作品が良かった部分が大きそう。これもまかキキの余裕がハマったのが良かったのだと思う。11の配置もなかなかに良かった。これで注目したのはイエンの秋音さん。
5位★星組『GOD OF STARS-食聖-』『Eclair Brillant』
・GOD OF STARS:面白かったけど、「さゆみさんにはこういうベタなのがいいんでしょ?」という空気が、関西人的にも重かった。
・Eclair Brillant:ボレロが鮮烈に残っている。
6位★雪組『壬生義士伝』『Music Revolution!』
・壬生義士伝:泣いた。やばかった。けど、シナリオとトップ2人の技量によるところが大きく、あとの配役のやっつけ感が否めない。特に凪七さんの半端な使い方とか。作品全体としては評価はこのくらい。
・Music Revolution!:あまり印象に残らなかった。
7位★星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS~星たち~』
・霧深きエルベのほとり:酒場のシーンや悲哀・葛藤の表現は秀逸。ガラ悪くみせてもつるんとした顔立ち・三日月眼で’船乗り’は無理があったような。あーちゃんの上ずった声も、深窓の令嬢になりきれていなかった。可愛いんだけど、ちょっと違う。
・ESTRELLAS:POPとかギラついた曲だか、きつかった。
8位★月組『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』
・夢現無双:原作読んでませんが、明快なストーリーを是とする一介のヅカファンには難しかった。ビジュアル的にはみんな良かった。(あと、さくらがサカサカ小走りするのは面白かわいかった。。)
・クルンテープ:かなり良かった。本場から見たらどうか分からないけどtheタイ的な被り物とか、新鮮で良かった。ただ、シャルウィーダンスは現代人的には、『王様と私』よりも草刈民代の映画のイメージが強くて、「あぁ、なるほど、タイね」と置いていかれる感じなのに、けっこう引っ張っていて、Thai感が薄れたのとかも残念だった。
9位★花組『CASANOVA』
1位から書いていて存在を忘れるほどだった。仔細を思い出すとけっこう良かった気もするけど、根本的に一本物というものが、よっぽどでないと宝塚という風土には合わない。90分作品だったら良かったような気がする。
みりゆきも良かったし、ちなつさんも最高だったのに、物足りなさがあるのは一本物だったから、という気がしてならない。
2020年も楽しみにしています。
(ぜひショー・レヴューを!!)