マレーシアの在留邦人はどんどん増えてきています。それに伴い、日本から外食産業も増えてきている気がします。シンガポールは賃金が高く、日本人のシェフや配膳スタッフまで日本人を雇うことができます。シンガポールは香港同様、何でも高いです。客単価に高い賃金や家賃がそのままオンされますので。一方、これまでマレーシアでは客単価を高く設定できないので、せいぜいシェフを雇い、それも最初の数年だけ雇って後はローカルにスウィッチさせ味の低下を招くというパターンが多かったのでした。最近、配膳スタッフにも日本人がちらほら見え始めてきています。日本から派遣されている店もあれば(客単価が非常に高い、二人でRM550くらい請求された居酒屋っぽい店も有り、二度と行きたくないと思いました)、ローカル採用の店が大半を占めます。外国人の最低賃金RM5000前後で雇っているのでしょう。知り合いの日本人の中には、そこから住居費を抜かれ、RM3000で働いている人もいます。円安の今、RM3000は10万円を越えましたが、円高の際は月給が75000円程度でしたのでよくこの給与でがんばるなと思ったのでした。

最近KLにできた店を三軒紹介します。(写真がなくてすみません)

1) まず、ココイチ。ついに私の願いが叶い、KL進出です。大型ショッピングセンター、One UtamaのOld Wing Lower Groundにあります。

http://ameblo.jp/takarabe88/entry-11761078162.html

味は日本と変わらない美味しさをキープしています。オープンしたてと最近と二回行きましたが、二回とも美味しかったです。シンガポールやバンコクのココイチは味が日本と微妙に違い、日本の美味しさをフルに活かしておらずがっかりですが、KLのココイチは合格です!ココイチは中毒性があります。また時々食べに行くつもりです。

2) 次にDesa Sri Hartamasに昨年後半にオープンした和歌山豚骨醤油ラーメン。
和歌山でラーメンを食べた経験がないこどから、基本の豚骨醤油ラーメンを注文。一回目行った時はスープもぬるく、麺も伸び気味で完全アウトでした。でも小池さんは二度チャンスを与えます。オープンしたては味が安定しないからです。東京バンカララーメンもオープン当初はあまり美味しくなかったですが、最近はとても美味しくなりましたので。

最近、和歌山ラーメンに二回目に行きました。スープの温度は熱くよかったのですが、やはりスープに旨みが足りない。全部飲み干してもやはり満足感がぜんぜんありません。この程度では東京の激戦区だとすぐ消えるでしょう。日清の「行列のできる和歌山ラーメン」の方がはるかに美味しいです。三回目はないかな。

3) 先月15日にMid Valley Mega Mallにオープンした吉野家牛丼です。私が7年前に来た際、同じモールの地下に小さな店があったのですが、味はまったく別物でした。超まずくて、ほとんど人もおらず撤退しました。今回は再エントリーです。今回は前回と違い、大きなスペースで、はなまるうどんと食べるスペースが共有です。昼時に行ったので、マレーシア人のサラリーマン、OLで満員でした。味は、やはりがっかりです。日本ではワインを少々使って煮込んでいると聞いてますが、こちらはポークフリー(Halalか)のためか味が違います。肉が硬く、ドライで、タレの味が美味しくありません。ゼンショーもそうですが、どうして日本と同じにしないのでしょう。それは、イスラム教徒のマレー人を呼び込むため、ポーク、アルコールフリーにしているからでしょう。日本と同じにしないと同じ美味しさは当たり前ですが出せません。結局、八方美人を狙い、味が中途半端になって開業当初は珍しいので人が来ますが、美味しくなければ飽きられます。吉野家は前回と同じ轍を踏む可能性があります。カンボジアの吉野家はとても美味しいです。マレーシアでもポークフリー、Halalは諦め、日本と同じ味を提供すべきと思います。

以上、勝手に厳しい論評ですが、食う方も真剣勝負です。せっかく進出したのだから在留邦人として成功して欲しい気持ちです。