こんにちは
気分転換に昨日、ブログのデザインを変えてみました
ちょっとスッキリしすぎかな~なんて思いながらも、このデザイン気に入ってます。
と言ってもシンプルなだけなんですけどね。
さて先日にもお知らせしておりました「収縮率」を今日からブログに
書いていこうと思います。
娘の自由研究で調べた布は全部で9種類。
写真左上から
パイル、シャツコール、麻100%、ハーフリネン、綿麻カラーキャンバス、
ダブルガーゼ、スムースニット、ローン、シーチング
今日は第一弾ということで、皆さんが一番縮み具合が気になるのでは
ないかと思われる麻生地を書いていきますね。
まずは収縮率について簡単に説明いたしますと、基本的に「布」は
水を含んで乾くと、多かれ少なかれ縮みます。
(逆に伸びる布があるかどうかは、定かではないのですが)
そのため、ハンドメイドする人なら一度は耳にしたことがあるかと思いますが
「水通し」という作業を行います。
要するに、作る前に先に布の状態で縮ませておけば
後からお洗濯しても縮みにくいということ。
作ったものを後々お洗濯するようなものの場合は、先に水通しをしてから
作ると安心です。
それと布が歪んでいる場合も一度水通しをしてアイロンで真っ直ぐに
直すことも可能なので、とても有効な手段だと思います。
(これを「地の目を直す」や「地直し」と言います)
本来は横糸を1本引き抜いて・・・とやり方があるのですが、
今回は地直しのお話ではないので、また今度。
水通しすれば布が多少縮むことは分かっていても実際は
どれくらい縮むのか、生地屋の私もすべての縮み具合を把握している
わけではないので、この自由研究は興味津々でした。
娘よりテンション上がってしまい、ほとんど私が勝手に進めてしまったような
ものですが(笑)
さてさて前置きが長くなってしまいましたので早速やり方を記載しますね。
今回は面積で収縮率を測りました。
まず10㎝角に裁断した9種の布をたっぷりのお水につけて
しばらく放置・・・
1時間ほど漬けてから軽く手で絞り、外で干して、半乾き状態で
アイロンをあてました。
で、麻生地はどれくらい縮んだのかというと・・・
はい、こんな感じです。
ちょーっと写真は分かりにくいかも知れませんね。
実はこれ、娘の自由研究のレポート用紙をコピーしたものなんです。
(コピーしたほうが長さを測りやすかったもので)
レポート用紙に10cm角の線を描いて、その上に布を乗せてコピーして
おります。
ちなみに今回使用した麻生地は
「YUWA 麻 Arabelle エンジェルソフト仕上 生成り」生地です。
水通し前は10cm×10cm=100㎠
水通し後を測ってみると、
約9.6cm×約9.7cm=93.12㎠
となりました。
面積でいうと7%近く縮んだことになります。
これ、10cm角サイズなので数ミリの縮みに思われるかも
しれませんが、
例えばこれが1m角の生地だったら縦4cm、横3cmが縮まることに
なるので、1mきっちりと布が必要な作品を作る場合、
長さが足りなくなってしまいます。
それに水通しするとどうしても切り口の糸がほつれてしまうため、
切り揃えるとさらに短くなりますので、この事も踏まえると、
やはり麻生地を使う際は余裕をもって準備してくださいね。
(同じ麻100%でも生地によっては多少の違いはあるかと思いますが、
縮むということを覚えておいていただければと思います)
今回は第一弾ということで、お話が長くなってしまいましたが、
いかがでしたか?
今はハンドメイド品を販売されていらっしゃる方が大変多いのですが、
残念なことに、水通しせずにお洋服などを作られる方も
いらっしゃるようです。
購入した布を水通しせず、いきなり裁断するほうが確かに楽なのですが、
ハンドメイド品を買ってくださったお客様が、後でお洗濯してガッカリするような
事にならないよう、収縮率の高い布は十分気を付けてくださいね。
さて次回は「綿麻カラーキャンバス」をご紹介いたします