宝塚記念 久々もカンパニー“不安一走” | 宝塚記念

宝塚記念 久々もカンパニー“不安一走”

「宝塚記念・G1」(29日、阪神)


 不安を一蹴(いっしゅう)する動きだった。目標だった安田記念出走を、目の病気のため当週の月曜日に断念、2連勝を決めた4月のマイラーズC以来、約2カ月半ぶりとなるカンパニーは25日、厩舎所属の生野(レースは横山典)を背に栗東坂路へ。単走で追い切られた。久々を感じさせない動きで馬体の張りも上々。ステッキこそ入らなかったが、しまい重点にしっかりと追われて、4F52秒7-38秒4-13秒0を記録した。


 感触を確かめた生野は開口一番「(ラスト1F)13秒を切っていると思っていたのですが」と首をひねったが、時計のかかる今の馬場状態を踏まえれば上々と言えるタイム。「確かに馬場は深かった。全体時計は出たし、動き自体は良かったと思う」と総合的に判断して合格点を与えた。


 安田記念を春の最大目標と位置づけていたが、右目に創傷性角膜炎を発症し、回避。音無師は「誤算だったね」と悔しさをにじませる。だが、気持ちを切り替え、納得のいく状態にまで持ってきた。「ギリギリの距離でメンバーも強力。でもしっかりと仕上げたからね。どこまで頑張れるか、期待している」。あとは2走前の中山記念でカンパニーの新たな一面を引き出し、連勝へとつなげた名手・横山典の手腕に託すだけだ。


出典:デイリースポーツ