防水加工と硬さ、実験成功!! | takara-kuruのブログ

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鈴木刃物製作所、カスタムナイフとニッパー爪切りを作ってます。
随時カスタムオーダーナイフ製作を受けてます。



此処何年間も、シース製作の最終工程は、
何時ものように、何時ものオイルを温め塗布して仕上げてきました。


この仕上げで問題は出ずに”良し”としてきながらも、
もう少し硬さと防水性を向上させたい等とも思考していました。


そんな中、等ブログの訪問者さんが色々試して居て、概ね結果が出たようです。
”なるほど、そう云う遣り方が有るのか”!と思いつつ様子を観ていました。


同業者の中でも、ウエットホームは水以外で行い、アマニオイルで固めるとか、
ウエットホーム後にアマニオイルと・・・油の混合で固めながら防水性を持たせる、
等と云う方法のメーカーさんもいました。


これ等全部を当方的にテストして見た結果はどれを取っても良好なのですが
僅か接着剤に影響が出たり、乾燥硬化に時間を要したりで
100パーセント納得できず、自分なりの”素材”でテストに至りました。


方法は三段階に分け、先ずはナイフの最終仕上げ前にウエットホームをして乾燥。
其の間にナイフを仕上げていきます。
シースが乾燥した時点で抜き差し確認を再度行ない
次に液状の樹脂で硬化させます。乾燥後(一晩)
更に防水性能を上げる調合ワックスを塗り込み、もう一晩乾燥(馴染ませる)
最終はコバ部分のみを硬い磨き棒で擦り、仕上げました。


テスト結果は凄く良好です。
早く出来て、接着剤に全く影響が出ませんし、
ウエットホーム後に要した実動時間も極僅かで、15分程度です。
(乾燥は致し方ない待ち時間です。)


当方の中では、早く、綺麗に、確実に、は重要な要素で、
ナイフを最終仕上げ中に、シースは仕上がっている事が理想です。

時間が経てば硬くなりますとか、多分接着剤に影響は有りませんとか、
”あやふや”は自信の無さの現われで、当方には無理のようです。


テストは、水を何ん滴か垂らし>
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振り払い>
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サットふき取り、浸み込まないで>
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硬さも十分です。
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別質の革も同じ結果が出ました。
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昨日の投稿文章を詳しく改定しました、悪しからず!!


”これで良い”は有りません。!
テストの続きは有ります。