リブログさせていただきます。
前にも書いたが、YUIの「TOKYO」にも似た一節がある。

何かを手放して
そして手に入れる
そんな繰り返しかな?

 また、前の朝ドラ「らんまん」でも祖母のタキが同じようなことを万太郎に言うシーンがあったことも書いた。

 調べてみると、こうした考えはそもそもあったようで、四字熟語で
「一得一失」というらしい。

一方で利益があると他方で損失があること

という意味だそうで、恥ずかしながら数十年生きてきて知らなかった。当たり前といえば当たり前なのだろうが、意外に「当たり前」な事ほど気づきにくいものだ。たとえば、ヒトの手の構造だってそうだ。何かを既に持っていたなら、新たにものを掴もうとすると、自ずとその手を開かなくてはならない。すると、それまで持っていたものは必ず何処かに置かなければならない。

 人類は文明や科学技術によって、能力を「拡張」してきた。“持つ”ことも、際限なく出来るという錯覚に陥っている。そのせいで、社会全体に矛盾や綻びが生じてきているのだと思う。私の造語『過都化』もそのひとつと言っていいだろう。今一度、「足るを知る」ということを考える時期が来てると思う。