娘の攻撃技の中で、笑って許してあげられないものがあって。
それは、嚙みつきですよね。
ヘラヘラ笑いながらハイハイで近づいてきて、私の指を掴む。
笑顔をキープしながら、私の指を口元へ。
最初は甘嚙み、しかる後に本気嚙み+前歯で削り取るようなアクション。
私はアダダダ。娘はヘラヘラ。
何なの、この遊びは?
違う遊びをしましょうよ。そうだ、ヒモの引っ張り合いをしませう。
そこに座りなっせ。私はこっち。
おっさんみたいな胡坐をかくね、君は。
私はおっさんなので、堂々と胡坐をかくよ。
娘のパワーがけっこうあることに喜びを感じながら、引っ張られて奪われたり、
引っ張って奪ったりを交互に繰り返し。
私はヘラヘラ。娘はケラケラ。
この感じでしょ。父娘の遊びは。
勝ち負け勝ち負け、交互交互ではオモロないでしょ。
たまには私が2連勝。父は強し。なんつって。その刹那。
娘がいきなり、胡坐から前方へジャンプ。
それ、某宗教家の技よね。
で、おもむろに私の右足の親指を喰い千切ろうとかぶりつく。
ァダダダダ。親指がなくては相撲が取れんよ。踏ん張りが効かんくなる。
どこで、そんなケンカの仕方を?
そろそろ止めてね。って前かがみになった私。
の髪の毛を今度は引っ張る。ヒモじゃねーつの。
両まわしを引いて、一気の寄り。的な動きで、ぐいぐい引っ張る。
むろん、ケラケラ笑いながら。
半泣きで髪を引っ張られながら、
今、この刹那の、肉体的な痛みと、
大人になった娘にスネを齧られる精神的な痛み、どちらも辛かろうなー。
でも、スイート・ペイン。なんつて。
マーク・パンサーのことを考えて、今日は寝よう。