昨日は午後、3年生以下の練習試合をしました。

前回6連続奪三振の4番S君が4年生の試合で不在だったこともあり、入部したての1年生2人がフル出場の9人で戦いました。

打順決めのとき、

「今日の4番はこいつですかね?」

と半分適当に言ったのですが、Kコーチも

「それでしょう。」

と言って即決で決まりました。

右打ちの大型S君(前回のS君は左打ちの小型)です。

S君は言うことを聞かない自分勝手な面が見られる子でしたが、このところ精神面が成長してきたのか少し大人の理性が働く感じになってきていて、アドバイスも聞き入れて実践するようになってきてましたので、推奨しました。

 

S君のスイングはゴルフスイングのようなアッパースイングなのですが、アッパー軌道になり始めるポイントで叩けてます(両腕の間隔が狭くなって手首と両脇で狭い三角形ができる形になる。)ので、当たった打球はゴッつく速いです。

空振りのフォロースルーは柳田選手や吉田正尚選手のように豪快です。

午前の練習で一人ずつ素振りを披露したのですが、何故かこじんまりしたダウンスイングになってました。一昨日4年生チームの試合に呼ばれたところで何か吹き込まれたのかな?

 

しかし、試合になるとダウンスイングではなく自分スタイルのアッパースイングのくせが出てました。

そのスイングで結果は右中間へのホームラン2本でした。

特に2本目は、アッパースイングで放たれ、セカンドの脇をあっという間に通り過ぎる痛烈なゴロで、そのまま右中間を転がって抜けていきました。

 

ちなみに、秋山翔吾選手は、アッパースイングでミートポイントを後ろにずらすスイングに変えたところ、フライではなくゴロ性の速い当たりが増えて年間最多安打記録を打ち立てれたと聞きました。

 

私は水平スイングを推奨しますが、S君にはこのままのアッパースイングを続けさせてあげたいです。

なにせ結果が出てますので。

高学年で上から落ちて来るゆるい球にも有効だと思います。ダウンスイングで上から落ちて来る球を捉えるのは至難の業だと思います。

イチロー選手は変化球を打つために下から迎え入れるイメージを持ちつつのスイングをしているものと思います。

 

王さんの荒川道場でのダウンスイングの映像のイメージが強いですが、実際の試合ではそれとはまったく違う水平スイングをしています。ダウンスイングの素振りにより、ヘッドが必要以上に下がらない感覚を身に植え付けていたようです。

ですので、昨日の午前中のS君のダウンスイングは、ある意味正解だったのかもしれません。