タリーズコーヒージャパンの創業者で友人でもある松田公太氏がみんなの党東京選挙区から参議院選挙に立候補することになった。思えば私も彼も上場企業の経営者で年齢的には先輩なのだが、年齢を感じさせない若々しさで数少ない仲の良い経営者仲間で集まって色々な事について語り合っていたのが懐かしい。

先日出馬の意向を聞いたときに、お互いの年齢を確認して、あの頃は30歳にもなっていなかったなあと複雑な思いをしたものだ。お互い色々あってここまできたけど、彼のような海外経験豊富で実際に上場企業まで経営していた政治家というのは稀有であり、やっと本気で応援できる政治家候補が出てきたなあという感じである。全力で応援していきたいと思っている。

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そこで、今回の選挙の重要なポイントであるネット選挙解禁である。

ネット選挙解禁、期待と不安 参院選前に法改正の動き

相変わらず既存メディアは新しいメディアに対してネガティブな事を言い過ぎる。そもそも公職選挙法が禁止している文書・図画の配布というのは、インターネットなど存在しなかった時期に大量のチラシや書籍を撒いたりすることに多額の費用がかかり、資金力のないものは選挙で不利になるから禁止していたという趣旨だったはずだ。

我々は努力してブログなど誰でも無料で使え大量のアクセスにも耐えられるインフラ作りに傾注してきた。それがネット業界がしてきた成果である。資金力の差などは存在しない。twitterやメールなどはもっと資金力の関係はないだろう。なのに、民主党案ではtwitterやメールを禁止する意向だという。第三者のネット応援も駄目だという。なんなんだ?

そもそもブログとtwitterを差別することが間違っている。技術的にはまったく同等のものであり、twitterには認証アカウント制度もある。疑問があれば直接本人に尋ねることができる。そもそも中傷ビラなどリアルの世界でも存在するものだ。誰がやっていたのか知らないけど、私も選挙に出たときにライバルの亀井さんの地元の三次市の市民会館で講演したときだけ講演会場の外でひどい内容の中傷ビラが撒かれていた。これは事実である。尾道市や三原市などではそんなことはなかった。

メールはtwitterを禁止するなど事実上不可能だ。メールだってじゃあウェブメールはどうなんだ?メールと名乗らなければ大丈夫なのか?SMTPプロトコルを使わなければ大丈夫なのか?ブログは一行140文字以下だとtwitterなのか?twitter.comドメインじゃなければ大丈夫なのか?
技術的なことを何も知らない人たちに決められたくはない。専門家が入ってもっと現実的な案にすべきである。

単純に影響力の大きいフォロワーをすでに沢山抱える人たちが出馬することを警戒しているとしか思えない内容である。

ともかくも、ネット選挙解禁で候補者や政党の政策の細かい部分まで知ることができるし質問もできる場が広がる。正直リアルの選挙戦は、名前の連呼と握手だけだ。こんなんで候補者を選ぶという行為自体が狂気の沙汰なんだよ。また在外邦人の選挙参加も認められているが、彼らが候補者のことを知る機会はネット以外にはほぼ存在しないと言っていいだろう。NHKの政見放送だけでその候補者の実力を見極められるわけないだろう。だから知名度の高いだけの候補者が受かったりするのだ。

まだネット選挙解禁の枠組みは定まっていない。だから私も微力ながらブログや各種メディアで意見を発信していこうと思っている。議員にも会えればこの考え方を伝えていきたいと思っている。大事なことだ。

さて話題の漫画紹介。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
ヤマザキマリ
エンターブレイン



さいきんエンターブレインが漫画の世界でも元気かもしれない。
これはローマの建築技師がSF的に現代の日本にタイムスリップし日本の優れた風呂文化を同じく風呂の文化が栄えていたローマ時代にコピーしていくという話なんだけど、かなーりゆるい内容だけど面白い。どこまでネタが続くか微妙だけど、2巻も期待のないようかも。