こんな記事があった。

Kindleか?iPadか?紙の本か?

紙の本に愛着がある人というのは全人口からしたら、少数派だろうが電子書籍の購入者という母数からしたら無視できない数なので、そういう人のことを考えないと議論にならないと考えている。まあ、その辺が厄介なところなんだが(私は紙の本に愛着はゼロだ。単なる媒体そのものに興味は無い)。

で、実際にどっちも触ってみて電子書籍を読んでみた感想だが、あきらかにiPadが優れている。iPadの唯一の欠点は民間機の離着陸時にブラウズできないことくらい。その時くらい機内誌を読めばいいじゃないか(ということで、機内誌というのは最後まで残る雑誌のような気がしている。こないだANAの翼の王国を読みながらそう思っていた)。

Kindleの最大の欠点はタッチパネルじゃないところだ。iPhoneに慣れている私としては、指を擦ってページめくりが出来ないなんてもう、デバイスとして失格だと思っている。まあこれはタッチパネルに対応すりゃあいいんだろうけど、AmazonとしてもiPadでコンテンツ内課金ができるようになったんだから、Kindle foriPadで十分じゃないか、って思ってしまうんだよね。

なにしろ、ipadのブックビューワーは、良くできているんだ。上記のように本を愛している人の事によーく配慮している。これは実機を触れば一発で理解できるので、ここではあえて詳しくは述べない。バッテリーもたぶん8時間は持つ。カタログスペックに近い。本のブラウズだけならもっと持つかもしれない。あのカラフルな美しい液晶をみてしまったら、Kindleのモノクロ画面はいかにも物足りない。クリックしたら動画が再生されるとか、そういうインタラクティブな仕掛けをつくるのも大変だろう。絵本なんか完全にiPadの圧勝だと思う。子供は正直だから。

目が疲れるというのは私は迷信だと思っている。だって私は20年以上モニター画面の前にいる時間は本を読んでいる時間より長いが、その間視力は落ちていないし、目が疲れると思う事は無い。10時間以上パソコンの画面をみてるなんてプログラマにはざらにいる。そういう意味でKindleがいいという意見にはあまり根拠がないように思える。

さらに、この記事を書いた人はiPhoneのアプリとかつかわねー、的なことを書いているがこれから生活と密着した便利なツールがどんどんスマートフォンには載ってくるから使わざるをえなくなる。そしたら一台で済むiPadはなにかと便利である。

ということで、Kindleのデバイスを買う意味は現時点ではないと思われる。
が、私の結論である。

ところで、ライブドア事件の本を書いていた大鹿さんが、最近はJALの本を書いたらしい。
ちょっと偏った見方をする人かもしれないが、社会部系記者の中では偏っていないほうだと思うので紹介。

堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産
大鹿 靖明
朝日新聞出版
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