NASA、商業有人宇宙輸送開発計画の民間企業を選定

ISS - 国際宇宙ステーションへの輸送手段を民間に委託するCOTS計画に続いて、有人輸送までも民間に委託するCCDev計画の最初の出資先が発表された。既にアメリカ政府はNASAの新型ロケットなどを開発する計画であるコンステレーション計画を事実上停止することを決定しており、アレスIやアレスVなどは建造されない。モーニングで連載中の漫画「宇宙兄弟」はどうなってしまうんだろうか、という心配はおせっかいかもしれないが、心配だ。

という話は置いといて、総額5000万ドルがボーイングや、アマゾンのジェフベソスが出資するブルーオリジン社などに振り分けられたことは画期的なことである。CCDev計画ではイーロンマスクのスペースX社は選定されなかったものの、既にCOTS計画で予算が付いており、これらアメリカの宇宙ベンチャーたちの将来は輝かしいものになるだろう。

日本はどうだ。私達も既に北海道でロケットエンジンの製造を開始しているが、アメリカのような宇宙振興策の話は聞こえてこない。巨額の予算を使ってISSに人を送り込んでいるが、既にロシアのソユーズ頼みである。JAXA主導で開発すると間違いなく巨額の予算がかかるに違いない。こういうときこそベンチャーのアニマルスピリットに頼るべきだと思うのだ。

アメリカは決断した。日本はどうなんだろう。前原大臣はもろもろ忙しくて宇宙担当大臣の職責を全うできるんだろうか?できないんだったら他に任せるべきだし、これから宇宙産業は間違いなく日本がリードできる数少ない産業の一つになるはずだ。なんせ、ロケットを最大効率で打ち上げられる東南海上は全て海だ。こんなにロケット打上に適していて、電子部品はなんでも手に入り、世界最高の自動工作機械技術を持つ国は他に無い。不幸にして航空産業では敗戦の影響を受けたが、宇宙産業はこれからだ。

是非官から民への動きを民主党政権に期待するものである。まずは宇宙活動法の制定だな。

ところで、熊谷さん @m_kumagai に薦められてWiFi体重計を購入してしまいました。。。

WiFi Body Scale WBS01
WiFi Body Scale WBS01
posted with amazlet at 10.02.05
Covia
売り上げランキング: 2075


これはすごい!乗るだけでWiFi経由でウェブとiPhoneアプリから体重を計測して管理できる。ただそれだけなんだけど、なんとなく凄い。体重の推移とか分かるし。