小沢抹殺を狙う検察官僚の荒々しき国家権力

この記事や、ヤメ検弁護士落合氏のtweetにもいくつか問題点が指摘されているが、遂に検察と小沢氏の最終戦争が始まったといえるだろう。民主党政権は司法制度改革もやろうとしており、またここまで検察と捜査段階から真っ向勝負になった事案はあまり多くないので期待をこめて色々問題点を述べていこうと思う。

今回やっと意見として少し出てきたなと思ったのが、検察リーク問題だ。
どうやら記者クラブの記者達が夜討ち朝駆けといって、例えば検事総長とか特捜部長とかの自宅とか勤務先の前とかに陣取って、質問をしたり記者クラブの記者達だけで会食をしてなんとなく聞きだしたりするものらしい。私は逮捕経験者なのでよくわかるが、私が拘置所でしゃべった、私と担当検察官・検察事務官しか知りえない情報が、報道されていたことがあるから、これは明らかに検察からのリークだ。

つまり国家公務員法の守秘義務違反である。違法行為だ。しかし司法記者クラブの独占と検察のメディア恣意的捜査のお互いの利害の一致の為に守秘義務違反が見過ごされている。報道もされないから国民もそれに気づかない。私のような「極悪人」がブログで話したり、著書「徹底抗戦」などで問題点を指摘しても多くの国民には伝わらない、あるいは信用されない。だから、民主党・小沢幹事長は今回の事件で検察リークがあったら告発すべきだ。まあ検察に告発するわけだから、受理はされないかもしれないが、やるだけでも効果はあるだろう。

次に勾留請求と保釈の不許可問題である。これは東京地裁刑事部に専門部があり、逮捕状の請求や勾留請求、そして保釈の審査などを一手に引き受けているし、検察特に特捜部がこれらの請求をしている場合、ほとんどの場合でノーチェックで通る。いや一応チェックしてるのかもしれないが拒否されることはまずないだろう。保釈も否認しているとほとんど通らない。罪証隠滅の恐れありとか逃亡の恐れありとか、言われるがアメリカなどではすぐに保釈されるのが普通である。その辺もゴリゴリやってほしいし、民主党政権で改革してほしい。特に刑事訴訟法89条。

これら人質司法が検察の作り上げたストーリーに泣く泣くサインをさせてしまう所以だ。調書は検察官が作り上げた作文でそれに被疑者・被告人はサインさせられる。それは公判を有利に進めるために作られるものであり、必ずしも法律に違反していないのに、違反しているように微妙に変えられることがある。そして検察官の面前で作成された調書は公判でもほとんどのケースが信用され、法廷で三ヶ月以上の懲役刑のリスクがある偽証罪のリスクをとって証言している証言が採用されないことがほとんどだ。

と、刑事司法の問題点を書いていたら一度じゃ書ききれないな。週刊朝日の原稿にも書いておこう。

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