Google初の自社製スマートフォン「Nexus One」が正式発表、価格は1万円台半ばから

この戦略は諸刃の刃とも言えるが、いい方向に行くことを期待してみよう。なにせGoogleはこれまで我々の期待をいい意味で裏切り続けてきたサプライズの企業だ。とにかく、この会社は面白すぎる。技術者の楽園である。私も前職時代は小さいながらもひとつの理想の形として同社の取り組みを参考にしてきた。一度民間宇宙開発などを推進する財団X-PRIZEの理事会に出席した際、会場のGoogle本社を訪問した際、入り口には大きなGoogle Moonを写したモニタが鎮座していた。

オフィスも大体一通り見学させてもらった。でももうそれも5年前のことだ。もっとパワフルになっているに違いない。わくわくする会社なんだ。

みんなが持ちたがるモバイル端末の開発については、Appleに一日の長がある。さすがAppleと呼ばれるだけの端末を必ずといっていいほどリリースしてくる。見る限りNexus OneにはiPhoneよりも長じたハードウェア的特長はないようだ。強みはネットワークと接続したソフトウェアの完成度ということになるだろう。プログラミングは基本的にJAVAを使ったものになる。C++などのネイティブコードでもかけるが、ほとんどの開発者はJAVAで開発するはず。その辺のパフォーマンスも問題になる。が、ソフトウェアはiPhone並に充実することになるだろう。

もし強みがあるとするならば、Google謹製のGoogleナビのような高性能アプリケーションソフトだろう。任天堂が自社ハード用に開発するゲームみたいなもんだ。Appleはサードパーティのアプリケーションを重視し、サードパーティに良いアプリを作らせるために自社ではあまり高性能のアプリを用意しないような気がする。その点Googleは違う。
それと、アプリケーションの審査をゆるくしてアダルト系が充実することは十分考えられる。日本ではiPhoneが現状ソフトバンクと独占提携状態にあるものの、Googleはドコモと、あるいは両者とパートナーシップを結ぶ可能性があるこれは期待したいところだ。


ブラウザはここ1年以上ずっとGoogle Chromeだ。最新のベータ版はエクステンション機能も使えて例えば短縮URLのgoo.glなどが使えたりする。こういう便利な機能はFirefoxのグリモンにも共通する。グリモンでもそのままChromeで使えるものもある。

んで、何気に便利なのがGoogle DNS。よく田舎や海外のWiFiスポットなどでDHCPサーバの不具合などでホスト名のresolvが出来ないことがあるが、それが8.8.8.8などのわかりやすいIPアドレスを直打ちするだけで高速DNSを使うことが出来る。こういうアイディアがポロっと出てきて実行できるところがGoogleのすごいところである。

また、iPhoneのGoogle Mobile Appの音声入力も何げに使えるかも。

今年もGoogleから目が離せないね。

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