私が数日前に手帳のエントリーを書いたら、今は大手企業(特に個人情報を扱う会社)ほど情報漏えい対策でデジタルデバイスの持込が制限されているので、デジタル機器でのスケジュール管理やらメモなどはできないというコメントが書き込まれていた。

たしかに私がライブドア社長時代は個人のパソコンは持ち込み自由でデータの持ち出し制限も個人のモラルに任せていて実際に会社の内部資料が検察庁などに漏洩していたようである。楽天のように個人のパソコンは絶対に持ち込ませない、会社のパソコンも外に持ち出せないとうくらいの対策をしていれば、検察庁がライブドア社に踏み込むことは出来なかったかもしれない。

ただ、これは私の個人的な思想信条の問題であり、何のためにデジタル機器が存在するのか、という問題に行き着くわけだ。データの漏洩を恐れるが余り、一律にデジタル機器の持ち込みを制限したりするのは不自由である。不自由すぎる。

それこそ異論はあるだろうが、自動車の後部座席シートベルトの着用義務化などと同じ類の問題であり、たしかにそれを実行すれば死亡事故は減るだろうが、車の中の空間はますます窮屈になっていくわけだが、それで本当にいいのだろうか?ということなのだ。

例えば飛行機はシートベルト着用が離着陸時は義務化されているが、新幹線は着用が義務化されていない。新幹線はそれこそ衝突などの大きなトラブルをこれまで起こしてこなかった。2004年に上越新幹線で脱線事故を起こしているが、死者・負傷者は一人も出ないという状況である。だからこそシートベルトなども義務化されていないわけだが、大事故が起きればその限りではないだろう。

いくらデジタル機器の持ち込みを制限しようが、私はデータの持ち出しは技術的には可能だと思う。いくらでもセキュリティホールはあるからだ。特に人的なセキュリティホールは不正を働くものにとっては利用しやすい。本来ならば、もっと法整備をしてデータを盗む、あるいは不正利用するものを厳しく取り締まるのがスジだろう。
また、モラルを教育し、例えばパスワードを付箋でモニターの横に貼り付けたり、メモ帳に書いたりするようなアホな行為をやらないようにすべきだろう。

コンプラ・コンプラといって、司法関係者の企業における利権が拡大しつつある状況は憂慮すべきものがある。それが革新的な技術の拡がりを阻害しているとしたら、由々しき問題であると私は思うのだ。
だから、もうあんまり大きな会社を作らずに、情報漏えい対策とかしなくてもいいような仕事のあり方を私は今模索しているところだ。ITの会社の会議室でiPhoneが使えないってありえなくね?って思わない?

あと、来週のイベントの告知です。今朝はスペースシャトルの打上げ中継で結構疲れました。イベントには、宇宙に詳しい漫画家のあさりよしとおさんもいらっしゃるかもしれません。リアル「なつのロケット」の話が聞けるかも・・・

ホリエモン・トークライブSESSION 6
「堀江貴文&松浦晋也&笹本祐一の宇宙はそんなに遠くない!」

ウェブマガジン「魚の目」でも宇宙論を展開する堀江貴文が、
ロケットまつりでお馴染みの松浦晋也、笹本祐一を迎えて本気で話す宇宙の未来。

【出演】
堀江貴文
【Guest】
松浦晋也(ノンフィクション作家/ロケットまつり)
笹本祐一(SF作家/ロケットまつり)

日時:11月24日(火)OPEN18:00/START19:00
前売¥2500/当日¥2800(共に飲食代別)
※前売券はローソンチケットにて発売中【Lコード:32294】

会場・お問い合わせ:LOFT/PLUS ONE
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 TEL 03-3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

●松浦晋也のL/D
http://smatsu.air-nifty.com/
●笹本祐一 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/笹本祐一

なつのロケット (Jets comics)
あさり よしとお
白泉社