今年は10月の下旬になるまで秋の風物詩「上海蟹」を食べることが出来なかった。
なぜかといえば、日本に輸入される上海蟹で、神戸かどこかの中華料理屋が輸入したものに大量の発がん物質が含まれていたから検疫が強化されたからとのことだった。
結局目当てで行った、中国飯店では2回も空振りを食らってしまい意気消沈していた。

やっと食べることができたが、まだまだ色々問題があるらしい。

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そう上海蟹は和名チュウゴクモクズガニという。日本にいるのは同属異種のモクズガニである。

チュウゴクモクズガニ - Wikipedia

実は私は子供の頃九州福岡の田舎にある祖父の家で毎年、沢で取れたモクズガニを食べていた。それも蟹ご飯にして!それに気づいたのは東京で上海蟹を食べてからのこと。あの子供の頃に食べていた美味しい蟹が上海蟹の仲間だったなんて!たしかにあの黄土色のミソは劇ウマだった。

上記の記事によれば、日本で上海蟹を養殖しようとしている人がいるらしい。私もこれは養殖したらもっと新鮮でいいものが食べられるんじゃないかと思っていたが実際にやろうとしていた人がいたとは!でも、どうやらチュウゴクモクズガニは外来種で国内種を駆逐してしまうタイプらしく、既に東京湾でも見つかっているらしいが、このままだと日本全国でモクズガニを駆逐しまくってしまうかもしれない。

まあ、川魚の美味しいのを根こそぎ駄目にしてしまうブラックバスなんかに比べれば、ミソの味もモクズガニよりも美味しいので、そんなに脅威だとは思わないのだが、土手に巣穴を掘って浸食被害を及ぼす危険性があるとのことだが、この辺ちょっときちんと検証してもらって日本での養殖も認めて欲しいなあなんて思いますが。


上海蟹・上海ガニ雌(170g)5尾[太湖]