今日、映画「沈まぬ太陽」の試写会に行ってきました。
期待に違わず、超豪華キャストに上映時間3時間を越える大作は、御巣鷹山の事故現場の完全なる再現シーンから、海外ロケまで凝りに凝った作りで、最後までじっと見入ってしまいました。

私がこの作品に興味を持ったのは、ライブドア事件で逮捕される直前の事。JAL123便の事故をフライトレコーダーや航空管制とのやりとりを交えたフラッシュ動画をみてからだった。そして程なくして逮捕勾留。その時に初めて山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」を読んだ。涙が止まらなかった。外に出られたら是非慰霊登山をしたい。その私の申し出に登山が趣味の弁護士は同調。実際に保釈後の5月、御巣鷹山に慰霊登山をした。

この作品の映画化が幾度かお蔵入りになっていることは、そのプロセスで知った。多くの人にこの悲劇を知ってもらうには、やはり小説ではなく映画が都合が良い。映画化を希望していたら、果たして角川映画が映画化するとその年に知った。そして3年。遂に映画化が成った。

原作を読んだ諸氏なら分かるとおり、作中にはマスコミ対策で記者に女を抱かせるシーンが登場する。それが事実かどうかは分からないが、映画化は従来なら困難であったに違いないだろう。これまで幾度もの改革を拒んできたJALであるが、今JALを襲っている危機は映画化を阻止することすら出来ないくらいにこのナショナルフラッグキャリアの体力を奪っているのだろう。

組合同士の対立、そして幹部を巻き込んだ腐敗がJAL問題の一つの大きな論点である。いくら公的資金をつぎ込もうがこれが解決しない。ANAに合併させるなど愚中の愚の策である。さらに問題を悪化させるに違いない。ここは一旦法的整理なり解散するなりして、労働問題を解決しないことにはどうにもならない。

問題なのは、航空会社の場合、このようなトラブルが安全面で影響する可能性が高いことである。勿論JAL123便の事故以来骨身に沁みて安全の事を大事に現場は思っているに違いない。しかし、これ以上経営状況が悪化した場合に本当に大丈夫なのだろうか?

しかし、JALが無くなってマイレージを溜め込んでいる人は困るかもしれない。が、それは仕方ないだろう。そもそもあれだけ経営状態が悪化している会社のマイレージなどに価値があると思うこと自体が間違っている。オープンスカイを実現して外国のLCCに就航させ、もっと便利に安価に安全な代替手段は見つかることだろう。グアムやサイパンに旅行するほうが、沖縄に旅行するよりも安く上がるなんてどこかおかしくないだろうか?

それほど古い経営の航空会社は経営体質が悪いのだ。

こちらの記事もあわせて読むと良いだろう。

JALは本当に必要か - 池田信夫


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さてさて、亀氏がまたおかしなことを口走っています。

[亀井金融担当相]「家族間の殺人事件増加」で経団連を批判

まあ、でも彼の支持者層というのは、これを「そうだ、そうだ!」と納得する人たちなんだろうから、これも民主主義なんだよねぇ。。。。

恐慌は日本の大チャンス 官僚が隠す75兆円を国民の手に、高橋洋一

なんだかよく分からない事件で逮捕されてしまった彼が帰ってきたようです。
本当、官僚とマスコミを敵に回すとろくなことがないなあ。。。

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