LROもアポロ着陸場所を見た! - 松浦晋也のL/D

最近、無人の月探査船がブームといった状況にある。日本の「かぐや」もそうだけど、アメリカの月探査機ルナ・リコナイサンス・オービター(LRO)もアポロ計画の着陸場所の写真撮影をしている。そもそも、LROの目的は現在NASAが推進している次世代有人月探査船の基地建設に適した場所や資源の探索などがメインの目的だと思われるのだが、アポロ月着陸40周年を記念して彼らの足跡をたどるという目的もあるのだ。

松浦さんのブログに書いてある通り、下らないアポロ月探査捏造説論者は、これを見てどう言い訳をするのだろうか。もう少しすればもっと解像度の高い画像が提供されるはずだし、民間企業とXプライズ財団が運営するGoogle Lunar X-PRIZEが実現すれば彼らの足跡が無人探査機の映像で証明されるはずだ。というか、それ以前の話だけなんだけどな。

ただ、無人の月探査はともかく有人基地を建設する話になれば、それはあまり実用性がないといわざるを得ない。地球のように生物の作用で資源が圧縮されたり、火山と水の複合作用で鉱物が濃縮される熱水鉱床のようなものも存在しないと思われ、資源の獲得にはあまり有利でないといわざるを得ない。

むしろそれよりも、地球近傍小惑星を皮切りに(ラグランジュ点と言われる地球と太陽の重力がつりあった地点に、小惑星が多数存在する。もともとは火星と木星の間にあった小惑星が軌道をはずれたものと言われる)小惑星への植民と資源開発を進めるべきである。水は氷の状態で存在しているし、金属豊富な小惑星も多い。

と、その辺の話は、この本に詳しい↓

宇宙暮らしのススメ―小惑星移住計画
野田 篤司
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